「デンソーは記者会見すべき」と
国交省リコール監理室長に話した
今日は朝から国交省で取材。
都市局主宰の「第1回都市交通における自動運転技術の活用方策に関する検討会」の冒頭を取材した。担当課長は「将来の望ましい都市像について忌憚ないご意見を伺いたい。自動運転については、(現状で)目覚ましい進捗とは言えないが、しっかりやっていく」趣旨の挨拶があった。自動運転については自動車局、道路局も技術革新都社会実装に取り組んでいる。日本国民の「移動の自由」に資するよう知恵を出して欲しいものだ。
保障制度参事官と立ち話。補正予算で自賠責保険の繰り戻し13億円あまりが要求された。昨年度よりわずかに増額された。「人材確保策の充実や医療機器の更新に充てる」(参事官)の説明だった。年内には財務省にも取材するつもりだ。
自動運転の実証の取り組みは全国各地で行われている。福井県永平寺町や茨城県境町についてはすでに記事にした。今後も折に触れ現地に赴き取材したいと思っている。
リコール監理室長と話した。デンソーの燃料ポンプ不具合についてだ。すでに足掛け3年にわたってダラダラとリコールが届け出られていることについて、記者は「デンソーに会見させるべき」と話した。国もデンソーをはじめとした関係者に対して厳しい姿勢で臨んでいる。直近のものを別にして「改修率は9割に達している」とする。が、回収作業を行なっているのは現場メカニックだ。ディーラーは作業代が入るから良いが、メカニックにはちゃんと残業手当が支払われているのか、また、ただでさえ人手不足で車検整備などの作業は遅れがちだ。国には早期に収拾を図るよう「デンソーに指導して欲しい」と改めて伝えた。
整備課ではビッグモーターの認証工場の不正洗い出しについて聞いた。34工場に対する一斉検査の報道以降、検査の実態はあまり報道されていない。「全国の運輸支局で検査を続けている」(整備課)。進捗については各々差があるので、一斉に検査結果を発表するとはすぐにはいかないようだ。ビッグモーターに対する当局の包囲網は確実に狭まっていると感じた。
取材・文/神領 貢(マガジンX編集長)