みなとまち神戸の新たな風景を創り出す「神戸Port Loop」

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神戸市Port Loop

 

みなとまち神戸の新たな風景を創り出す、青地に上下2本のホワイトライン「神戸Port Loop」

 

西日本最大の国際港湾都市・神戸は言うまでもなく、神戸港と六甲山系に囲まれた東西に延びる都市構造が特徴もあり、旧くから発達した異国情緒の都市としても知られる。その中心となるのが“三宮”で、JR西日本の在来線はじめ2つの私鉄と市営地下鉄。さらに臨海部のポートアイランドを結ぶ、ポートライナーや路線バスのターミナルとなっている。そして周囲には阪神高速道路の高架と地上の国道などが集約されるように延びている。

観光都市でもある神戸のスポットを巡るのが、臨海部と山の手エリアをカバーする「シティループ」。レトロ調に施された車体と停留所数も多いこともあり、休日や観光シーズンは混雑する状況に。他方臨海部の再開発も進むに連れて、エリアで働く通勤客や商業施設などの充実もあり、利用者の増加傾向となっている。

神戸市内の交通体系を所管する神戸市都市局公共交通課では、安全で快適な交通環境を目指すべく、2013年から神戸を訪れる人が楽しみながら都心とウォーターフロントを移動できる“回遊性向上”の取り組みをスタート。次世代型路面電車LRTやBRT(バス高速輸送システム)などの導入を検討してきたなか、その具現化として、輸送力の高い国産連節バス「Port Loop」が今年(2021年)4月から運行されている。

運行ルートは三宮駅前を起点にユニークな形状で知られる“ポートタワー”を経てウォーターフロントの商業拠点である“ハーバーランド”を循環する、約10kmを運行する。実際の運行は姫路市に拠点を置きつつ、兵庫県内を広くカバーする神姫バス(株)。同社ではすでにメルセデスベンツ社の連節バスを導入・運用しており、今回の日野ブルーリボン・ハイブリット連節バスにも役立てている。

 

 

+Port Loopのデザイン展開

 

(デザインテーマ)

連節バス「ポートループ」の供用は、2008年神戸市が「ユネスコ創造都市ネットワークデザイン都市」に認定されたことによる、多方面に渡る神戸市のデザインセンスを向上させることで、“住み続けたく、そして訪れたくなるとともに、永続的にまちが発展することを目指す”との趣旨に沿うべく、デザインコンセプトを「PORT BLUE~みなとまち神戸の風景を映しこむ“ひととまちが輝く”新たな公共交通~」として、利用者には快適さと乗降のしやすさを。そして神戸の景観にとけ込むシンボルとして新たな魅力としている。

外観コンセプトは、先進性と永続性のある美しいスタイリングを実現とし、ウォーターフロントに向かう期待感や立体感のある神戸の風景を楽しむとしている。車内についても神戸らしい伝統と先進性と上質な空間づくりとし、車窓を通じて“みなと神戸の発展ぶり”を感じることに配慮したとのこと。

 

(デザイン展開)

車体外観面のデザイン展開となるグラフィックはメタリックブルーをベースに、連節バスの長さ感を強調する上下2本のホワイトラインにより、水平感と移動体としてのダイナミックな造形表現にしたとのこと。運行ルートの様々な風景や光などを取り込む素材感を採用するとともに、全長18mの車体挙動が夜間でも運転士や周囲の車にもわかるように床下照明を装備するなど安全面への配慮のみならず、神戸の新しい夜間景観を創出することも目指している。

 

(カラー展開)

車体内部となるインテリアデザインは、神戸らしい進取の気風による先進性と上質感を表現するとともに、多様な施設が並ぶウォーターフロントへ向かう期待感を醸成する展開に。短時間の乗車とはいえ座席シートは進取の神戸らしさを表現する、タータン柄を用いたレザー張りを設定。さらに内装を構成するフロアや天井などはブルー色を採用しつつ、上質感のある人工大理石を用いたミニテーブルを設定している。さらに安全性と車内空間の快適性に配慮した手すりの装備など、三宮駅とウォーターフロントを循環する新しい交通システムを表現したマークと斜体文字を用いたPort Loopのロゴマークデザインも含めて、神戸らしさを象徴した公共交通システムになっている。

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