全日本プロレス支えるカーベル!!

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全日本プロレス支えるカーベル!!

 

「新車市場」や「100円レンタカー」、さらに「ペットの旅立ち」で躍進を続けるカーベル(東京都中央区・伊藤一正社長)。伊藤一正社長自ら「カーベル伊藤」として全日本プロレスのリングにあがっているのは、カーベル関係者だけでなく、プロレスファンならおなじみだ。ひょっとしたら、カーベルの伊藤社長は知らなくても、「カーベル伊藤」は良く知っているかも知れないね。

そのカーベルは2017年9月から全日本プロレス(福田剛紀社長)のスポンサードを続けてきた。そして5月28日午後、カーベルは本社で記者会見を開き、さらに2年間の長期にわたって全日本プロレスのスポンサー契約を継続することを発表した。

 会見の冒頭、全日本プロレスの福田社長は、「スポンサー契約継続に感謝するとともに、動画配信サービスなどをさらに強化して、カーベルの露出を増やしていきたい。全日本プロレスは2年後に創立50周年を迎える。50周年に向けて、さらに躍進を遂げていかなければならない」と決意を新たにした。

伊藤社長も「これから2年間、しっかりサポートします」と応じた。以下は質疑応答の要旨。
Q契約継続の経緯は?
伊藤一正社長(以下、伊藤) 選手として活動していることが大きい。今年度は新型コロナの影響もあり年商が前年度の75億円から15億円程度下がる見通し。だけど、カーベル伊藤としてリングにあがる中で、全日本プロレスの裏方や選手との一体感が育まれた。すぐにみんなの顔が浮かぶ。仲間のお役に少しでもたちたいという思いが強い」。
Q全日本プロレスも頑張らなければならない。
福田剛紀社長(以下、福田) 強い気持ちで躍進を遂げなければならない。4月に開催予定だった「チャンピオンカーニバル」を秋に行う。外国人選手の参戦がむずかしいので、メンバーについては一から折衝することになる。
Q伊藤社長の全日本プロレスへの参戦予定は?
伊藤 「カーベル伊藤」としてどんどんやっていきたい。
Qカーベルが全日本プロレスを支える理由はなんだろうか。

伊藤 カーベル加盟店の経営者層は60歳前後の男性が多い。(ジャイアント馬場さんが興した)全日本プロレス隆盛の時代を知っているのはまさにその世代だ。加盟各社にとっては、全日本プロレスの試合観戦がお客様や従業員の皆さんの労いの機会や顧客満足を上げる場になっている。全日本プロレスのスポンサーを2年延長することに、関係者から一切ハレーションは起きませんでした。コロナ禍で業績が低下している企業も多い。だけど、スポーツを応援する機運はもっと盛り上がっていい。あらゆるスポーツにとって、スポンサー、お客様、プレーヤーは三位一体なのだから。スポンサー無くしてプロスポーツはうまくいかないと思います。
福田 伊藤社長から「1割や2割は反対する人もいるもんだよ。でも経営者は自ら決めて信念をもって実行しなければならない」。この言葉は眼から鱗でした。2年後の全日本プロレス50周年では、過去にご縁があった方にも集まっていただいてイベントを盛り上げたい。いまはそこへ向けてゼロからスタートの気持ちです。
カーベルは今年で創業14年目を迎えた。伊藤社長は全日本プロレスが2年後に創立50周年を迎えることに敬意を表するとともに、「人のためにお金を使っていると、きっとお金は回ってくる。使える限りは使った方がいい」と自らに言い聞かせるように語っていたのが印象的だった。伊藤一正社長のビジネスに賭ける思いを垣間見られた瞬間だった。カーベルと加盟各社の奮闘に期待しよう。

取材・文・写真/神領 貢(本誌編集長)

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