NISSAN NEXTの概略

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5月28日に行われた決算会見の場で、日産は構造改革プラン「NISSAN NEXT」を発表した。
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その概要とは、持て余している700万台の生産キャパを約20%削減して540万台体制(フル稼働時には600万台まで対応可)にシェイプアップし、グローバルでの商品数を69車種から55車種以下にシュリンクするなど最適化が中心。また、北米各地の工場で生産している車種をセグメントごとに集約して効率改善を図り、インドネシア工場の閉鎖に加えてスペイン・バルセロナ工場の閉鎖に向けた協議も始めるという。逆にブレグジットに揺れる英国のサンダーランド工場は今後も維持していく方針だ。
選択と集中では日本、中国、北米(メキシコを含む)をメイン市場に見据え、南米やアセアン、ヨーロッパでのビジネスはアライアンスを活用していく。商品展開はCおよびDセグメントの乗用車、電気自動車、スポーツカーに軸足を置き、これらの開発に投資を集中させる。
より具体的なプランとして今後18カ月の間に12以上の新型車を投入し、23年度までに100万台以上の電動系車両を販売。国内では電気自動車2モデルとe-POWER搭載車4モデルを加える計画だ。また、プロパイロットに関しても23年度末までに20の国&地域で20以上の車種に搭載して年間販売150万台以上をめざす。
「グローバル投資を優先した結果、国内に新型車が投入できずに空白期間が生じてユーザーの期待に添えない結果を招いた」と内田CEOが反省の弁を述べるように、今後はボクら国内ユーザーと日産ファンも大事にされるだろう(と願いたい)。
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6月には北米で新型ローグが、国内では待望のニューモデルであるキックスが発表される。どちらもマガジンXでスクープしてきたので覚えている読者も多いだろう。この後、7月にも100%電気SUVのアリアがワールドプレミアされる。すでに計画が進んでいたこともあり、しばらくは北米向けの商品群が手厚くケアされる模様で、パスファインダー、インフィニティQX60、ピックアップのフロンティアが相次いでモデルチェンジされる。

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