豊田章男自工会会長、「130万人集まるイベントができた!!」

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12月19日、日本自動車工業会(豊田章男会長)は、今年最後の定例会見を開催した。以下は冒頭の豊田章男会長の挨拶と質疑応答の要約。

●冒頭の挨拶●
東京モーターショーには130万人に来場してもらった。(100万人の)目標を掲げた当初は自信も確信もなかった。仲間を作っていかねばならない。会期の半分は現場にいた。いろんな人に来ていただいた。ワンチームで対応できた。次回は2021年。皆様の想像を超えたものにする。会場内を自動運転車が走ったり、屋内では色んな体験ができるようにする。
今年は何ができるのか、何をすべきかを考えさせられる一年だった。(電動車は)災害時にどう役立つのか、機能を理解し分かりやすく伝えていかねばならない。
自動車事故ゼロも大きな課題。どこが先ではなく協力し合うことこそが大切。目的は同じ。

日本メーカーには大型も二輪も軽自動車もある。世界のさまざまな地域で役に立つ。電動車の普及を通じで世界の役に立てる。武器はモノづくり。多くの方の笑顔を作る。
税制について。
負担はアメリカの30倍。お国のために役に立つ存在になっていく。抜本的な見直しを考えていかねばならない。

質疑応答。
Q 2020年の展望について。
A 平穏無事な年であって欲しい。昨今、一瞬たりとも気を抜ける時はない。2020オリパラもある。これまでと違う流れに持っていきたい。より安全で環境に優しくファンツードライブなクルマを作る。できれば新車にお乗りいただきたい。
自動運転はインフラや歩行者みんなでやっていくもの。目的はなんだ。最初にやったなどと煽らないでいただきたい。褒められるとそちらに奔ってしまう。
Q アメリカとの貿易交渉について。
A ステークホルダーに選ばれる会社となりたい。
Q 交通事故について。
A事故全体は減っているが、高齢者事故は横ばい。サポカーは新車の8割装着だが、保有全体ではまだまだ。サポカーは万全ではない。
Q 世界市場の展望について。
Aわかりませんねえ。それが分かったら苦労しないんですよ。どれだけクルマを必要とする人が増えるのか。
Q地方のモーターショーについて。
A私は考えていないが、(東京は)他の団体と一緒にやった。フューチャーエクスポに50万人が押し寄せた。なにがしか感じられたと思う。地方の商工会議所も人の視点で!
Q 業界再編について。
ACASE時代は数を増やすのではなく、新しいモビリティの融合、使う側と作る側が一緒にやる。目的が過去と違ってくる。
Q 自工会会長続投について。
A 敢えて言えば、130万人集まる東京モーターショーのイベントができた。今回は時間もなく課題もあったが、次回は時間がある。各社努力して欲しい。
Q 雇用について。
Aまずは「人財」。雇用イコールコストではなく、改善の源。ただし、色んな働き方を選べるチョイスが従業員側にある。環境づくりが大切。
Q 自動車流通再編について。
A 規模感でいくと平成元年頃は600万台市場。現状の(拠点)数は多いのだろうか。季節感を持ってやっていくとサービス拠点として、地域別に考えていくべき。
Q 踏み間違いが起きるのは構造問題もあるのではないか。
A 事故は起きるもの、クルマは危険なものだと全ての方に認識して欲しい。1トンを超えるもの。クルマは快適にはなっているが、ドライバーは危険なことをやっているんだという認識に立ってものごとを考えて欲しい。

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