記者らを疑ってかかる博報堂の体質見たり!!

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記者らを疑ってかかる博報堂の体質見たり!!

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。6月28日(水)に実施致しましたPloom Shop 銀座店 内覧会におきまして、報道関係の皆様に配布させて頂いたPloom TECHプレスキットが、オークションサイトなどで転売されている例が見られております。大変恐縮ですが、今回の内覧会にご参加いただいた報道関係の皆様に特別にご用意した品でございますので、一般の方への転売についてはお控え頂きますよう、お願い申し上げます。今後もプレスキットとして皆様にいち早く製品をご提供したく考えておりますので、上記ご配慮いただけますと大変有り難く存じます。

※今メールは各媒体の代表者様にBCCで一斉送信しております。以上の旨を内覧会に出席された方全員に共有いただけますと幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。

 

丁寧な言葉づかいだが、約300社の媒体社等に「誰か分からんが、記念品を勝手にネット転売するなよ!!」の威嚇メールである。少なくとも記者はそう受け取った。相手をハナから疑ってかかる姿勢、転売のリスクを事前にケアしていない自分たちの失態をかわすべく、個別に確認するなどもせず、メディアに一斉メールを打つとは言語道断の所業である。マガジンX編集部で取材に行ったものに確認したのが添付の写真である。無煙タバコのキットだそうだ。手元に記念品があることを確認した上で、博報堂に抗議の電話とメールをした。あいにく担当者は「会議中」とのことだったが、後刻、上司から送られてきたのが次のメールだ。

昨日、弊社より送信致しましたメールにおきまして多大なる御不快の念を御掛けしました事を、深くお詫び申し上げます。文面にてご説明申しあげました通り、内覧会で配布致しました非売品のPloom Techが転売されている例が見られたため、JT様からの指示を受け、当日御出席いただいた約300社の出版社様に、念のため注意喚起の文書を送信させていただきました。文章や表現に至らぬ点がありましたことを、心よりお詫び申し上げます。この度のご指摘を厳粛に受け止め、今後は細心の注意喚起に取り組むと共に、JT様担当営業である(株)博報堂及び(株)博報堂DYメディアパートナーズ一同、対外文章の検閲を徹底致します。何卒ご理解いただきたく、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

普段、「分煙を徹底する」と殊勝に語リ、なんとしても人の集まる場所での禁煙を阻止したいとしてプロモーションしているJTもクライアントの立場になると態度ががらっと変わるようだ。そして、それを受けた博報堂も記者らよりもクライアントの意向を尊重して、脊髄反射的にメールを打ってしまうようである。恐れ入る。

それにしてもこちらが電話で問い合わせているのに、メールを一発送りつけてくるだけで、電話で謝罪もしない。「博報堂の体質見たり」である。なお、メールの掲載については博報堂の担当者にこちらから電話して許諾を得ている。

取材・文/神領 貢(マガジンX編集長)

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