特報!! アシェット社の商品不具合問題を追う。「ラ・フェラーリ」について消費者庁に聞いた。

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特報!! アシェット社の商品不具合問題を追う。「ラ・フェラーリ」について消費者庁に聞いた。

アシェット社のハコスカが、A&Cピラーに切断線が入るなど、表示どおりでなかったり、パーツ不良などのクレーム対応がまずい、さらには当初100回完結だったはずが、終盤になって一方的に150回まで延長されるなど、定期購読者を中心にクレームが多く寄せられている件。今度は「ラ・フェラーリ」でも同様の苦情がマガジンX編集部に寄せられた。これについてアシェット社の広報担当者は「確認後折り返させて下さい」と返事を留保している。

http://hcj.jp/laferrari/home.html

「ラ・フェラーリ」は、2年前の8月26日に初号が発売され、現在までに94号が販売されていると言う。

告発者から届けられた写真を見ると、接合部に隙間が生じたり、面付けが合わない、塗装の品質が悪いなど問題点が数多いことがわかる。これが個体の問題なのか、商品全体の問題かどうか気になるところだ。さらにはハコスカ同様に終盤になって、「号数が延長される」と読者が問い合わせて初めて明らかになったとの証言も寄せられた。アシェット社は定期購読者に対して真摯に対応すべきだと思う。アシェット社から返事がない間に本件が消費者契約法や景品表示法に抵触する恐れがないのか消費者庁に取材した。

以下は、消費者契約法を所管する消費者庁消費者制度課にの話。同課によると、一般論と断った上で、ひとつは「不当な勧誘」にあたるのかどうか。商品を書店に並べているだけでは不当な勧誘とは言えない。また、判例では対面でなくてもインターネットやチラシの表示が不当な勧誘にあたる場合もあるようだが、「いまだ明確にはなっていない」と話す。「表示が不当であると言う問題にはなるかもしれない」と指摘する。

もうひとつの視点は当初100回と説明していながら、終盤になって50回延長すると消費者に告知するのが妥当かどうかだ。この点については、「契約条項にどのような記述があるかどうか」が問題になりそうだ。定期購読の際の契約書に「100回で完成します」などの記述があるのに、事業者側の都合で150回に延長された場合、100回で全部揃わないために債務不履行に問えるかどうか。「1回1回で完結していると考えるとむずかしい」とも話す。
「全部買わなければならない」などの契約条項があれば問題になるかもしれないと歯切れは良くなかった。むしろ「景品表示法に抵触する可能性は考えられる」と付け加えてくれた。取材を続けよう。

http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/fair_labeling_160801_0001.pdf

">http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_system/consumer_contract_act/pdf/public_relations_170329_0002.pdfIMG_2673

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取材・文/神領 貢(マガジンX編集長)

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