トヨタ、米ケンタッキー工場の刷新に13.3億ドルを投資

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トヨタの米国生産事業体であるTMMK Toyota Motor Manufacturing, Kentucky, Incは、工場の刷新に向けた13.3億ドルの投資を発表した。本投資により、TNGAをベースとした初の北米生産車である新型「カムリ」の生産に向けて工場を刷新する。また設備更新や新塗装工程導入など、生産工程の最新鋭化・効率化を通じ、工場全体の競争力強化を図っていくという。

今回の投資額は、自動車会社による同州での投資としては過去最大であり、それ以外の業種をあわせても、過去2番目に大きい投資。今回の投資と、レクサス車生産などで2013年に公表した5.3億ドルの投資をあわせると、ここ4年間で公表したTMMK投資額は約18.6億ドルに達する。

TMMKはトヨタが世界に保有する工場の中でも最大規模を誇る。現在の従業員数は、新型「カムリ」の立ち上げに向けて行った700名以上の追加雇用を含め、過去最高の約8,200名に上る。昨年TMMKは、トヨタの北米生産車の約4分の1にあたる50万台以上を生産。また、1986年以降これまでに、トヨタの北米生産車の3分の1以上にあたる約1,100万台を生産してきた。

トランプ大統領も、「ケンタッキー工場へ13億ドルを投資するというトヨタの決定は、現政権下において、製造業が経済環境の大幅な向上に自信を持っていることを改めて示すものである。また、最近の全米製造業者協会による2017年展望調査において、楽観的な見通しを示した製造業者の割合が数か月前より37%上昇し、現在93%となっている結果に同調するものである」と述べているようだ。

アメリカの意見が日本企業に大きな影響を与える今日。今後どんな要求が出るのか気になるのだ。

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