第7回公共交通機関等における ベビーカー利用に関する協議会開催!

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子育て側と周囲の相互理解を深める努力と
大都市における混雑緩和の方策要望される

ベビーカーに子どもを乗せたままで公共交通機関を利用できれば、乳児や幼児を連れて親が外出しやすくなる。そのためにはベビーカーを折りたたまないで良いことを周知すること、ベビーカーを使う側も、まわりもお互いの立場に配慮することが求められる。
国交省総合政策局安心生活政策課長です。
子どもを連れて外出しやすい環境を作る、国民の理解促進についても議論いただいている。ベビーカー使用者のマナー、周囲の理解はまだまだ不十分。さらなる普及啓発が必要。引き続き子育てしやすい環境作りに努める。
平成27年3月に閣議決定された少子化社会対策大綱の中で、平成32年にベビーカーマークの認知度50%目標達成に向けて努力していく、男女共同参画にも資するもの。
さらなる利用円滑化に向けて忌憚ない意見をお願いします、と冒頭挨拶がありました。

また、秋山哲男中央大学研究開発機構教授は、
エレベーターが混雑する、車内に置き場所がない、障害者向けトイレが混む、狭い公共交通の空間が混雑しているなどの問題がある。議論をお願いします。

今年5月に行われたキャンペーンの報告では、「たたまずに乗車可能」「お互いに配慮を」を呼びかけた結果、ベビーカーを利用しやすくなったとする意見がある一方、ぶつかって危険、集団移動していて迷惑、一方的に権利を主張しすぎているなど、マナー違反を指摘する意見があった。
こうした意見に対して、●ベビーカー使用者のマナー向上が必要●周囲の理解を深めることが必要●ベビーカーの取扱い方法に関する周知が必要●ベビーカーの利用環境の整備が必要などの課題が指摘された。
昨年末に実施された内閣府世論調査と今年2度行われたネットアンケートの結果が報告された。
「ベビーカーマーク認知度50%達成は簡単ではない」と事務方から説明があった。「見たことがあり、意味まで知っていた」と答えた人が50%を超えるのが目標だが、3つの調査では、17%から24.9%にとどまっている。

意見交換では、「マスコミ、ピコ太郎に頼めば?」「ディズニーリゾートが参考になる」「駅や車内での床にサインを入れたら」などの意見がでていた。
かつて子育てをした世代は、「子育て中に交通機関を使わないでも良いではないか、ベビーカーをたためば良いではないかと考えている。こういう人たちにどのようにリーチするのか」などの指摘もあった。
一方で、ベビーカーが公共交通機関に増えてくると、混雑に拍車がかかる懸念もあり、コンパクトなベビーカーを貸し出すのはどうか?
などの意見もでていた。

「こころのバリアフリー」の観点から、国民が「ベビーカーでしょ、分かってるよ」と言った形に持っていきたいと安心生活政策課長が締めくくって散会した。

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