旧ビッグモーター新卒社員
自死の背景に何があったか
2月28日、厚労省内でひとつの会見が行われた。ご記憶の読者も多いと思う。マガジンX2024年11月号に記事を掲載した「旧ビッグモーター新卒社員の自死事件」だ。 同社への就職が内定していたものの、入社の条件とされていた普通自動車免許取得が、
コロナ禍に伴う教習所の閉鎖により、入社時に間に合わなかったことを理由に退職を余儀なくされ、それを苦に前途有望な一人の青年が自死した。一人息子を亡くしたご両親の悲しみたるや言葉には言い表せないほどだ。ご両親は息子さんの死後、八王子労基署に労災申請したが、認められずに現在に至る。そのため国に対して労災を認めるよう裁判を起こした。「(旧ビッグモーターに対する)民事訴訟も視野に入れている」(担当弁護士)。本誌はこれからもご両親を見守っていくつもりだ。
ウィーカーズと伊藤忠がやるべきは、旧ビッグモーターで悪事を働いたことを世の中に対して詫び、再出発を誓うことではないか。 過去のことは関係ない。贖罪はバームがやること。もしもこんな風に考えているとしたら大きな間違いだ。


