SCOOP!! 札幌トヨタでリース車両の 整備「水増し請求」発覚!!

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札幌トヨタでリース車両の

整備「水増し請求」発覚!!

 

札幌トヨタ自動車(北海道札幌市中央区・相茶省三社長、以下札幌トヨタ)は傘下にトヨタ系ディーラーを数多く持つ北海道最大の地場資本販社だ。

その札幌トヨタで少なくとも10年に渡り、リース車両のメンテナンスで水増し請求が行われていたことがわかった。不正は同社の北光支店、東苗穂店、月寒支店、東札幌店、白石支店、伊達店、苫小牧支店、恵庭店の8店舗で行われていたことがすでに確認されている。今後、この数は増える可能性がある。

「当社のアドバイザー数名が過剰請求に関与していた」(相茶社長)という。本件、昨年10月にリース車両を購入していたオリックス(東京都港区・井上亮社長)から「メンテナンス料金が高いのではないか」との指摘により、社内調査した結果、水増し請求が発覚した。

札幌トヨタによる社内調査では、関連するサービス業務件数6万件について、今年3月4日時点で「2万件まで調査が進んでおり、そのうち1205件で不正が見つかった。過剰請求金額は税込約2000万円」(同)ほどという。今後、同社での調査が進むとともに、不正の全容が明らかになると思われる。なお、不正の被害に遭ったリース会社は「複数ある」との情報も編集部にもたらされている。

 

主犯格、異動先で不正続ける

 

相茶(あいちゃ)社長は、記者取材に対して、「まずもってお詫びしたい。私どものことでリース会社様、関係者の皆様に多大なるご迷惑をおかけした。包み隠さず誠心誠意対応していく」と話す。

過去10年に遡って調べているとは言え、資料が10年分しか残っておらず、不正は「さらに前から行われていた」(事情通)との情報がある。また、不正を行っていた店舗数が広範に及ぶのは、「(不正を主導したサービスアドバイザーが異動先でも(同様の手口で)不正を働いていた)(相茶社長)のが理由のようだ。

本件についてオリックスの広報担当者は「個別の事案についてお答えできることはない」と話している。

先述したように社内調査はまだ途上である。また、不正の全容を明らかにするためには今後、第三者による徹底した調査が必要になるだろう。本誌ではさらに取材を続けるつもりだ。

取材の最後に改めて相茶社長に聞いた。「当社はこれまでも誠実にお客様に向き合うことを最重点に長い期間にわたって地域に根差した活動を続けてきた。(今回の事件については)今でも信じられない気持ちだ。(不正が行われていたとすれば)経営側の過度な売り上げ至上主義が災いしたのかもしれない。責任は経営側にある」と話す。

本誌は札幌トヨタによる自動車リースメンテナンス水増し請求事件以外にも同社のパワハラ体質について多くの告発を受けている。同社には過去を反省し、すべての膿を絞り出してもらわなければならない。続報を待て。

 

取材・文/神領 貢(マガジンX編集長)

 

写真は札幌トヨタ本社(同社HPより抜粋)

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