WRC(世界ラリー選手権)に出場するための条件でもあるホモロゲ取得には、車種全体で2万5000台を生産する必要がある。その点、GRヤリスの生産台数は3万台を突破し、条件をクリアしてホモロゲが取得できる状態になった。
それでもトヨタは専用ボディの設計などコストをかけて開発したGRヤリスを今後も販売し続けて開発費を回収していかねばならない。ただ、こうした趣味性の高いクルマは欲しいユーザーに行き渡った後、どうしても尻すぼみになってしまって販売台数が伸び悩む傾向にある。
1月の東京オートサロンで披露されたGRMNヤリス(写真)は話題喚起も兼ねたモデルで、クロスレシオの専用ギア比やカーボン製フード&リアスポイラー採用、10mmの車高ダウン、リアシート撤去による軽量化などがセールスポイントに掲げられた。GRヤリスのトップモデルであるRZハイパフォーマンス(456万円)と比べて1.6倍以上の価格(731万7000〜846万7000円)にもかかわらず、GR広報によると1万1000人以上の申し込みがあって倍率は20倍に達したという。
これとは別に、2シーター化されて重量が大幅に抑えられた追加モデルが23年に登場することがわかった。明日(7月26日)発売のマガジンX 9月号(電子版と紙の雑誌をご用意しているほか、書店・一部コンビニでもお買い求めいただけます)では目標重量や軽量化の手法、予定価格をスクープしている。