日野自動車の2018年度決算は増収増益 トータルサポートビジネス強化に力こぶ

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日野自動車の2018年度決算は増収増益

トータルサポートビジネス強化に力こぶ

 

4月25日に発表された日野自動車の2018年度決算は、売上高1兆9813億円、前年度比7.8%増、営業利益867億円、同7.9%増だった。期中の世界販売台数は、前年度比8.7%増の20万3154台と過去最高を記録した。
186万台世界保有は前年度比6%増。昨年度は5拠点を竣工。年間100億円投資継続。
稼ぐ力の向上に取り組む。モジュール軸でのコストエンジニアリング等により、前年度比200億円のコスト削減を目指す。
ASEAN最適商品の開発を促進し、生産拠点をタイに設置する。
2019年度は前年度比6000台増の20.9万台。2025年度30万台販売を目指す。連結売上高1兆9600億円、営業利益900億円を計画。販売面は大変堅調。利益率の向上が課題。トータルサポートビジネスを確実に伸長させる。
質疑応答。
Qハイブリッド車について。
A 大型車のHVは路面の状況を先読みして効率的な走行可能。15%の燃費改善。
新モデルはドライバー重視の設計。乗り心地、内装の改善、安全性の向上、力強いデザインにより、ドライバー確保に寄与できる商品として好評。
Q 今期の減収見通しについて。
A 日野事業はプラスだが、トヨタからの受託車が減ることで減収。原価改善を行なっていく。
Qモネテクノロジー参加について。
トヨタとソフトバンクで興した会社。新領域への取り組みは重なる部分が大きい。トヨタと様々な意見交換している。よりスピード感を持って様々な課題解決が行えると思う。モネ側の期待感もある。
Q 次世代車について。
A 2050年までに純粋なDE車はなくす目標持っている。HVはある程度数は増えていくだろう。EVは設備の問題もあり、国や地域によって異なる。全方位で技術開発を行っている。
EVキャスにも参画している。トライトンとは電動化について話し合いはしている。明確な線引きはしていない。あらゆる可能性を持って進めている。
Q ICTサービスについて。
A 日野コネクトはデュトロで全車装着される。予防的な修理ができる。お客様のクルマの稼働を止めないサービスを行う。緊急のサポートについても準備、部品の手配ができる。装着3.5万台程度。さらに広げたい。シェアは結果。
繋がることはユーザー、ディーラー、メーカーにも価値がある。ディーラーは予防整備、業務の平準化を図れる。膨大なデータはメーカーの開発にも役立つ。
Q 戦略的投資70億円は ?
先進分野に入れる。トレイトンとの戦略的パートナー契約を結んだ。調達のJVの準備を進めている。お客様への新しい価値を提供するために、シナジーを出しながら行こうと言うことで進める。2ヶ月に一度程度、トップ同士会っている。既存領域、先進技術など複数の分野に分けて協議している。大変良い関係。
CO2排出量を9割削減するためのマイルストーンを定めてやっている。グリーンファンド、現地会社による社会貢献活動を行なっている。

Q トヨタと日野の親子上場について。
A 取締役の構成も含めて、全体のガバナンス体制については検討を進める。現状10人のうち社外取締役は2名。大変活発な議論がされている。厳しい質問を受けている。どういった方になっていただくのがより適正か考えている。

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