KONDO RACINGが来期ニュル24時間とスーパーGTの参戦を発表

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近藤真彦氏が代表兼監督を務めるKONDO RACING(エムケイカンパニー)と日産自動車は10月1日、新たに取り組むモータースポーツ活動について、銀座にあるNISSAN CROSSINGにて発表を行った。KONDO RACINGは来年の2019年6月に開催されるドイツ・ニュルブルクリンク24時間レースにGT-R NISMO GT3の2018年モデルで参戦するとともに、これまで日産・自動車大学校との合同プロジェクトとして参加してきたスーパー耐久シリーズを来年からは国内最高峰のツーリングカーレースであるスーパーGTのGT300クラスに変更する。
KONDO RACINGと日産・自動車大学校の合同プロジェクトは2012年にはじまり、クルマ好きの人材やメカニックなど若手育成のためのプログラムとして国内の耐久レース「スーパー耐久」シリーズにGT-R NISMO GT3で参戦してきた。これまでの7年間で約2000人の学生がメカニックやレース運営のマネージメントなどに参画し、応援活動を行った学生約8000人と合わせると約1万人の学生がこのプロジェクトに参加している。そしてプロジェクト開始から5年目の2016年にはスーパー耐久でシリーズチャンピオンも獲得している。そこで来年からは参加するレースをスーパーGTにランクアップすることとなった。日産自動車としてもレース活動という真剣勝負の場で学んだことが、卒業後に日産自動車販売店のテクニカルスタッフになってからも士気向上やキャリアアップにつながるとして全面的にバックアップしている。
一方で、KONDO RACINGは2000年のチーム結成以降、ル・マン24時間耐久レースや国内のスーパーフォーミュラなどに参戦してきたが、世界一過酷と言われるニュル24時間レースにチャレンジすることを以前から考えていたという。会場で披露された2018年モデルのGT-R NISMO GT3は従来型から大幅刷新されており、ニュル北コースでのラップタイムは従来型では8分20秒ほどだったが、2018年モデルは8分フラットくらいにまで早くなっているとNISMOの片桐隆夫社長は語っていた。なお、こちらには日産の販売会社で高性能車の整備を行っているNISMOパフォーマンスセンターのテクニカルスタッフがチームのメカニックとして派遣され、2021年までの3カ年は参戦する計画となっている。両プロジェクトともNISMO(ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル)が技術支援を行う。
近藤代表は、「ニュル24時間は戦いがいのあるレース。ドイツ車勢には絶対に負けない」と意気込みを語り、発表会に同席した日産自動車・専務執行役員の星野朝子さんに、「もし優勝したら大坂なおみさんと同じようにGT-Rをプレゼントしてくれますか?」と、会場を沸かす場面もあった。

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■チーム体制
ニュルブルクリンク24時間レース
エントラント:KONDO RACING
監督:近藤真彦
ドライバー:松田次夫/高星明誠/藤井誠暢/トム・コロネル
車両名:TBA
タイヤメーカー:横浜ゴム

SUPER GT(GT300クラス)
エントラント:KONDO RACING
監督:近藤真彦
ドライバー:未定
車両名:TBA
タイヤメーカー:横浜ゴム

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