先代XVゆずりの機構でフォレスター、HV化

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スバル世界販売100万台の中で3割を占めるに至ったフォレスターは、名実ともに同社のグローバルカーへと成長した。DSC_6070 DSC_6082

新世代プラットフォームにダイナミック&ソリッドをテーマにしたデザインが組み合わされた。専用カメラがドライバーの様子を監視するモニタリング・システムは脇見を検知すると警告するほか、顔認識技術が活用されていて乗り込むと同時にドラポジとドアミラー鏡面をメモリー位置に合わせてくれる。全幅とホイールベースが拡大されて左右乗員間隔が広がったほか、ハッチゲート開口部は歴代モデルの中で最大値を達成している。DSC_6108

新型には最上級モデルとして電気モーター併設のハイブリッド仕様が用意されている。先代XVと同じく、駆動ユニットは駆動軸の延長線上に組み込まれていてガソリン車と同じフロア形状のまま成立。新たにe-BOXERと命名された同システムは「モーターならではのピックアップの良さを精度よく出せる点がメリット」と株式会社スバル電動ユニット設計部の田中基之さんは説明する。バッテリーのリチウムイオン化と併せて電圧アップが図られたことにより、モーターは先代XVと同じ部品ながら13.6ps/6.6kg-mの性能をしっかりと発揮できる環境が整ったわけだ。

後輪車軸の後方に搭載されているバッテリーやインバーターなどのユニットは総重量33kgで、XV搭載時とほぼ同等だという。田中さんの説明によると、バッテリーはリチウムイオン化によって約5kg軽くなっており、その軽量分は安全性を高める狙いでユニット筐体の補強に費やされているそうだ。

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アップダウンとワインディングの多い試乗コースでいっそう走りが楽しめたのは2.5Lモデルだ。出力もトルクもe-BOXER搭載車を上回っているから当然だろう。旧型とも乗り比べたが、ザラついた路面での乗り心地とコーナリング時の限界に違いが見られた(同様の走り方でも、旧型はタイヤが鳴く場面もあった)。DSC_6138DSC_6198

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