日本フルハーフ製の車体に亀裂見つかる サントリーロジスティクス所有の車両で

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事情通から情報が入ってきた。サントリーホールディングスのグループ会社であるサントリーロジスティクス(大阪市・武藤多賀志社長、以下、サンロジ)はサントリーをはじめとした飲料や食品など幅広い企業を顧客として抱える物流大手だ。サントリーの物流元請会社でもある。事業所は宮城県仙台市から沖縄まで、北海道、北東北、四国、九州を除く全国に事業所を構えている。

同社の山梨営業所が所有する「トレーラー15台のうち9台の構造(荷台)部分に「似たような亀裂が生じて運行できない状態」(事情通)という。亀裂が生じているのは、「主にウイングやトビラ部分」(前出事情通)だ。トビラが閉まらないので、トラックが使えない状態となっている。
上物の荷台部分を製造したのは、こちらもトラック架装大手の日本フルハーフ(神奈川県厚木市・田中俊和社長)だ。

荷台部分に亀裂が生じたトレーラーは、使用できず稼働していない。その分、「傭車を増やして対応している」(同)ようだ。日本フルハーフの広報担当者は、「(指摘は)事実。お客様には誠意を持って対応している」と話す。本件、トビラが閉まらないので、トラックが使えない状態となっている。

サンロジ側は、「日本フルハーフ側に原因究明と補償を求めている」(同)とされる。本件、サンロジ側にもコメントを求めたが、「取材には応じられない」との返事が返ってきた。

国交省審査・リコール課とも話したが、取材時点で「報告はないが、(記者からの)
指摘があったので確認する」と話す。他の日本フルハーフ製の車両での不具合があるのかどうか、市場措置に発展するのか。原因究明を急いでもらいたいものだ。

写真は両者のHPから抜粋。

取材・文/神領 貢(マガジンX編集長)

 

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