損保協会新会長、ビッグモーターに「速やかに調査報告書の開示望む」

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損保協会新会長会見冒頭に、新納さんによる個社として不適切事案について言及があった。「保険料調整について、あいおいニッセイ同和損保として、全容解明と再発防止に全力で取り組む」とした。

こ。
「規律を強化し、お客様、代理店に寄り添い課題解決に全力で取り組む」とします。
以下は質疑応答の要旨。
Q 特に重点とするのは?
A 規律ある活動をベースに自然災害に対する備えについて重点的に発信したい。
Q 共同保険契約の火災保険調整について。
A 大手4社が関与した事案。真因分析を行う。独禁法順守の再徹底を促した。個社として同様の事案がないか社外弁護士2名による調査を行なう。全社員に向けて動画配信を行った。理解度テストや緊急ミーティングも行った.調査と同時並行で行う。
現場担当者のコンプラ意識の欠如があった.業界全体のことではない認識。
Qグレーゾーンがあるのではないか。
A 現場で代理店、お客様会合等で各社が顔を合わせる場面はある.自由な競争を妨げるとは認識していない。話す内容については注意喚起した。襟を正して活動することが重要。
Q大手4社の寡占が原因ではないか?
A 4社で90%のシェアな報道は知っている。会員は29社ある。それぞれが幅広いニーズに対して取り組んでいる。寡占が原因との認識はない。
Q 火災保険料率上げについて。
A 自然災害の多発化、家屋の老朽化等により需要環境は大変厳しい。改定額、時期を考える。単純なコスト転嫁にならないようDXに取り組む。リスクに応じた保険料負担の公平性を図る。水災リスクに応じた細分化等も行う。
Q 価格調整の事案を聞いた時の感想は?
A 誠に遺憾以外ない。改めてお詫び申し上げる。
大変重く受け止める。複数社でリスクを分担するかとはメリットもある仕組みだ。
Q内部通報強化については?
A 個社として用意している。匿名でも通報できる。
Q 鈴木財務大臣が「大変遺憾」と発言した。
A コメントは報道で認識している。心よりお詫びしたい。事前調整は共同保険のデメリット。撲滅する。
Q ビッグモーターについて。
A不正請求、架空請求は撲滅。お客様の視点に立って対応すべき。報告書が届いたら開示を損保にして欲しい。
個社としても「早く開示して欲しい」と要請している。アクションできると期待している。
個社として「入手次第、ビッグモーターと会う」ことになっている。
Q 価格調整について。
A 4社がそれぞれ究明すべき。個社が対応していくべき問題。
Q 激変緩和措置の期間について。
A 料率算出機構が検討すると思う.協会長としてコメントできることはない。
Q 東急は4社と契約した。選択肢がなかったのではないか?
A 結果的に4社だが、選択余地はある。他社の事例は十分ある。
Q 事故修理、整備のレバーレート改定について。
A 少し前に公取から警告された。損保側が団交することは独禁法に触れると説明している。損保側は個社として対応する。業界団体として団交の申し入れはありません。
Q 損保ジャパンはカルテル行為はなかった、調整を主導した認識はないと当局に報告しているようだ。
A 他社のことは言えない。調査が深まっていく中で判明すること。申し上げることはない。
Q 賠償責任保険の入札に申し合わせがあったのか?
A 談合時の値段で入札されたわけではない。幹事社から提示されたレートを見て個社が判断したと言うことです。今一度コンプラ意識を各社が高めることで業界へのダメージを修復していく。
個社の社長として保険料調整に参加していたことはご迷惑をお掛けした。当社が引き起こしてしまったんだろうなと思っている。
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