ホンダ、通期の四輪車世界販売台数500万台割れ見込む
ホンダの2019年度上半期決算は、売上高7兆7253億円、前年同期比1404億円減、営業利益4726億円、同412億円減だった。期中のホンダグループ四輪車世界販売台数は、256.2万台で同1.1万台の増加となった。この結果、通期の見通しを変更した。売上高15兆500億円、前年同期比5.3%減、営業利益6900億円、同5.0%減とした。
質疑応答。
Q 米中市場に対する認識について。
A 米国は前年比101%の実績。今年は調整局面。米中貿易戦争、税制改正などがない。ホンダの第二四半期は103%と全需を上回った。
中国は為替の影響。ビジネスとしては計画どおり。
主要市場の米中、日本では市場を上回る実績。N-WGN、フィットの販売遅延が大きい。
Q 研究開発費について。
A 下半期にモデル開発が多い。将来に対する仕込みをする。5%を維持したい。
Q N-WGNの生産再開について。
A お客様にご迷惑をおかけして申し訳ありません。サプライヤーのラインの製造上のバラ付きが大きい。長期の供給を考えて長引いた。見極めていたつもり。品質対応についても今後も目をつけていきたい。
Q N-WGN、フィットの業績への影響について。
A イメージでは前回より4.5万台分落としている。
Q インド市場について。
A 貸ししぶりや個人ローン審査の厳格化など。すぐに回復するとは見ていない。スクーターのお客様への洪水などの影響が大きい。昨年好調だった反動。
Q 500万台割れ見通しについて。
A 気持ちは良いものではない。早く生産を通常に戻したい。
Q 高齢者への事故対策、後付け装置について。
A ホンダセンシングを普及させたい。後付け装置も開発している。後付けは技術的にも差がある。新しいクルマに乗り換えてもらいたい。
Q フィアットとPSAの経営統合について。
A 技術面でのいろんなアライアンス、協業は積極的に進めたい。
Q 四輪車事業の収益性について。
A
開発費が多い指摘はそのとおり。トヨタの規模に比べると多い。多岐にわたる、自前主義などの改革をしようと。四輪車の収益性が低いのは間違いない。今までのやり方ではやっていけない。社内でも議論している。