三菱自動車の2018年度第1四半期の売上高は5600億円(前年同期比27.0%増)、営業利益は281億円(前年同期比36.4%増)、当期純利益は282億円(前年同期比22.6%増)だった。営業利益率は5.0%。
なお、通期の業績予想は5月発表時(売上高2兆4000億円、営業利益1100億円、当期純利益1100億円)と変わっていない。
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グローバルでの販売台数は29万2000台(前年同期比21%増)。なかでもエクリプスクロスとインドネシアで販売がスタートしたマルチ・パーパス・ビークルのエクスパンダーが牽引役となり、国内を含めて全地域で前年同期よりプラスとなった。
エクスパンダーの累計販売台数は5万2000台(6月末現在)、受注台数は8万1000台に達していて今後タイなどアセアン地域での販売拡大が図られる予定だ。同じく、エクリプスクロスは今年度後半に中国での販売が始まる計画だ。
CFOを勤めている池谷光司副社長は「第1四半期から利益をあげられる体制ができているが、為替や西日本の洪水の影響が出てくる懸念もあって安心はできない。第2四半期以降も気を引き締めて進めていく必要がある」と語った。ちなみに西日本を襲った洪水で直接的な被害はなかったものの、サプライチェーンに影響が及んだために水島製作所で7月6日から10日間ほど、岡崎製作所は7月12日から5日間ほど生産調整を行ったという。
国内では今期10万5000台の販売を見込んでおり、それを達成するために「新型車(エクリプスクロスや8月発表予定のアウトランダーPHEV改良版)をキチンと拡販していくほか、アフターセールスの強化を図っていく」(池谷副社長)という。例えばアライアンスを生かして日産ルートでナビを調達し、価格競争力を上げて車両購入時の装着率アップを図ることも検討。また、金融子会社を設けたことで残価設定ローンの充実も図られるようだ。