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【BMW・1シリーズ】
ゴルフの最強ライバルだ
BMWのパワートレイン横置き仕様である1シリーズは、昨年6月のFMC(フルモデルチェンジ)で4代目のF70というモデルになった。以前のF40からは5年でのFMCだが、ホイールベースと全幅、全高は変わらずに全長がやや伸びている。日本では昨年11月に発売されて3グレードが輸入されている。本誌評価陣は「VW(フォルクスワーゲン)ゴルフにはない味の実用Cセグメント」「運転経験が少ない人でも運転が上手くなったと感じる仕上げ」と評価する。「何も手を加えずこのまま乗っても、おそらく多くの人が満足できるだろう」と。
ロー&ワイドなHB
エンジニアリングコンサルタント(以下=エ) BMW・1シリーズのFMCだが、中身は先代モデルの改良版で車両プラットフォームは引き継いだ。ただし、ブラッシュアップの仕方が巧いというか、やたらとプラットフォームを更新することが最善なのではなく、使いこなすことが重要であり、プラットフォームの素性を最大限に活かしているという印象だった。非常に良くできている。
チューニングショップの社長兼エンジニア(以下=チ) 皆さんに乗ってもらったのはHB(ハッチバック)ボディの120と、M135x Driveの2台だ。120は1.5ℓ3気筒ターボに48V(ボルト)電動モーターを組みわせたMHEV(マイルドハイブリッド車)で、車両重量1460㎏。M135は2ℓ4気筒ツインスクロールターボで、車両重量1570㎏。変速機は両方とも7速DCT。車両価格は120が478万円、M135x Driveは698万円。試乗車はオプション盛りだくさんなので、120が約580万円でM135x Driveは740万円だ。
元部品メーカーのエンジニア(以下=部) BMWのエントリーモデルもついにこういう値段なんだなという印象ですが、欧州のクルマ物価水準では、これがプレミアムブランドの「普通」なのですね。
自動車業界の事情通(以下=通) とはいえ、やはり部品はそれなりに良いものを使っているし、開発工数もかかっているだろう。パパッと手早く仕上げたのでは、こういうクルマにはならない。BMWというブランドはどうあるべきか、車両サイズや販売価格で周囲と比較したときに、どういうポジションに商品を置くべきか、という点をきちんと考えた結果だと思う。
ベテラン実験ドライバー(以下=T) そこを、単に内外装デザインや機能といった「器」だけではなく、その器をどう走らせるかという方向性と、顧客がBMWの走りに求めるものは何かという部分もしっかり掘り下げている。そこが見事だ。
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