日産自動車の会見質疑応答要旨。

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質疑応答の要旨です。

Q なぜ昨年時点で見つからなかったのか?
A昨年は無資格検査だった。認定された検査員が検査することなどを対策の主眼とした。他社の事例があったため、もう一度調べた。
Qなぜ西川社長はいないのか?
A 実行責任者は山内とした。説明の任に当たるべきと思った。
Q 経営陣の責任の取り方について。
A データで確認する限り、長い期間やっていたと判断せざるを得ない。原因を徹底的に究明して、再発防止策を講じることが第一義的な責任の取り方。報酬の返上については、西川社長は、「自主的に一部を返上する」としている。山内も自主返上している。今後については改めて検討していく。第三者による調査は最低ひと月くらいはかかると認識している。
Q数値が高くないか?工場ごとのばらつきが大きくないか?
A 数値は高いと認識している。特定はできないが、監督者が非常に優れた技能をもっていた。
Q 不正に関わった人数と期間は?
A 検査員13人中10人です。階級については調査中だが、担当者以外は認識していなかった。機械に残っているデータは、容量が満杯になるたびに消えていく。
Q 10月以降も不正を続けていたのか?
A車体湘南工場では不正は発生していない。栃木工場では発覚以降は頻度が激減している。追浜、車体九州、オートワークス京都は変わらない。
Q 抜き取り検査の頻度は?
A データが残っていない期間についても調査していく。
Q 他社の例がなかったら発覚しなかったのではないか?
A 完成検査の問題以降、監査の強化に努めてきた。第一層から第三層について、優先順位をつけてやっている。他社の事例がキッカケにはなっているが、自ら不正が検出できる体制にしていかなければならない。現場で把握したのが6月15日。山内さんには週末を挟んで19日。その段階では栃木工場での検査が終わったところ。それをマニュアル化して、他の工場で検査した。
Q 車種はいくつか?リコールはないのか?
A 有効なログデータを使って再検証した結果、保安基準を満たしている。燃費も諸元値を担保している。車名ベースで19車種です。
Q 検査員の再教育をやったはずだが?
A 対象となった検査員もすべて再教育を受けている。生産部門と品質管理部門の教育を完了している。逸脱していたのは、完成検査行為として問題があると言わざるを得ない。
Q 完成検査担当者への引き締めはしなかったのか?
A ヒヤリングをしている最中。他社の例を見て不安になったという人とそれについて触れていない人がいる。
役員がメッセージを発信する。西川社長も工場訪問などを繰り返しやってきた。対策を深めていかなければならない。
Q 現場での間の溝をどのように埋めるのか?
A 原因の根っこは同じ。大きく言えば、法令遵守意識が希薄。ルールが現実的であるのか、職務の実態把握が不完全。確認していかなければならない。極力、実態把握のために現場の声を吸い上げる仕組みを作る。定期的に係長会議をやったりする。
Q 開発に不正はないのか?
A ものづくりだけでなく、社内の全部門で法令遵守を本社方向と現場の両方向でやる。具体的な実行計画を7月に作る。自信があると言われれば、今後の調査結果を待たなければならない。問題があるとすれば改善していかなければならない。
Q マニュアルはあったのか?
A なかった。細かい人数の内訳は調査中なので差し控えたい。
Q 会社の体質ではないのか?
A 隠ぺい体質があると感じたことはない。日産リバイバルプラン以降、叩きこまれてきた。ただ、事業をする中で膨大なルールを守っていかなければならない中で、どれだけの人間が配置されているのか、それが不足しているのではないかと感じています。
Q 平均値のみが書き換え可能なのか?
A 最高値と最低値をどのように見れば良いのかを最近までわからなかった。これを再検証している。
Q 報酬をもらった弁護士事務所に調査したのは?
A 前回、一部に批判があるのは承知しているが、評価している。新たにお願いするよりも西村あさひに継続してお願いするのが適切と判断している。
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