コネクテッドカーサービスのワイヤレスカーが日本支社を設立

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自動車のコネクテッドサービスとクラウドベースのAPI製品の開発および運用を行っているスウェーデンのワイヤレスカーは、日本の自動車業界のデジタル化推進に貢献すべく、創立25周年にあたる今年、日本支社を創設したと11月12日に発表した。

ワイヤレスカーは1999年の創業時にボルボ・カーズとの協業によって「Volvo On Call」を含むテレマティクスサービスの開発でスタートした企業である。その後、ジャガー・ランドローバー、フォルクスワーゲン、メルセデスベンツなど世界で影響力のある自動車OEM(自動車メーカー)とも協業関係を構築し、現在では25のOEM、100カ国以上の国で1400万台以上のクルマに同社のシステムが採用されている。日本ではスバルや日産と12年ほど前から協業しており、スバルのコネクテッドサービス「スターリンク」は同社との共同開発による成果である。同社の提供するコネクテッドサービスによって、ユーザーはスマートフォンを通じた車両操作やリアルタイムでの車両状態の確認、緊急通報システムなど利便性の高いサービスが享受することができる。

ワイヤレスカーでは、長期にわたってOEMと寄り添いながら協業することを強みとしており、今回日本支社の創立も、グリーバルで大きなシェアを持つ日本のOEMのニーズをより深く理解し、スピーディに対応できる密接な関係を構築するためであり、これによりグローバルでの競争力強化が可能だと来日したワイヤレスカーのニクラス・フローレンCEOは語っている。

「現在、日本のOEMはEV化への対応や新興国における競争の激化など、さまざまな課題に直面している。当社はすでに日本のOEMと10年以上にわたるお付き合いがあります。今回日本支社を創立したことで日本のOEMとより密接な協業体制を築き、日本車が世界のコネクテッドカーサービスのリーダーである続けるよう取り組んでいきます」(ニクラス・フローレンCEO)

現在ワイヤレスカーのシステムを搭載した1400万台以上のクルマのうち、日本車の割合はおおよそ200万台ほど。同社の売り上げに占める日本OEMの割合もやはり10〜20%ほどだという。同社では日本でのシェアを2030年までに2倍、売り上げについても2倍にすることを目標としている。

 

【ワイヤレスカーの主な事業内容や機能】

・クラウドベースのコネクテッドカープラットフォームの提供

・従来のキーをスマートフォンベースのデジタルキーに置きかえてセキュリティと利便性を強化

・EV(電気自動車)の充電のための高度なツールで、シームレスなルート計画と充電プロセスの効率化

・盗難検出や緊急支援など、車両の安全性を強化する包括的なサービス

・ドライバーの運転行動を監視し、より効率的で環境に優しい移動のサポート

 

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