10月18日(金)まで千葉県・幕張メッセにて“ジャパン・モビリティ・ショー・2024”が開催されている。
1954年に東京都内日比谷公園にて“第1回全日本自動車ショー”が開催された。その後1964に“東京モーターショー”に改名。1973年までは毎年開催されていたが、1974年は開催されず、以降奇数年の隔年開催となっている。ただし2000年、2002年、2004年は商用車のみとして開催されている。さらに2021年は新型コロナウイルス感染拡大により開催中止となり、2023年には“ジャパン・モビリティ・ショー”と改名するのと同時にショー内容にも新しい試みを加え大成功している。
今回の“ジャパン・モビリティ・ショー・ビズウイーク・2024”は、“アジア最大のITとエレクトロニクスの国際展示会”となる“CEATEC(シーテック)”と併催という形での開催となっている。
出展概要についての詳細がなかなか事前に公表されていなかったので、ショーの全容がつかめないなか、開場と同時に会場内に入ると、完成車メーカーだけではなく、スタートアップ企業をはじめとする、自動車関連企業多数が出展ブースを構えていた。
統一したテーマというものはなく、BEV(バッテリー電気自動車)や水素燃料車などの次世代エネルギー技術や、クルマ関連のITなどを中心にそれぞれの企業が多様性に富んだ展示を行っていた。
2023年に開催されたジャパン・モビリティ・ショーが、筆者から見るとエンタテインメント性の高い内容となったこともあり、いわゆる“部品館”の迫力に物足りなさを感じていたが、今回はスタートアップ企業の出展も多いので、その意味では多くの技術展示は見ごたえのあるものであった。
個人的には“商用車専用ショー”に仕立ててもらったほうがうれしいのだが、今回のような出展内容を“ジャパン・モビリティ・ショー”に積極的に盛り込むとショーのコンセプトがボヤけることにもなるので、奇数年はエンタテインメントを強めたものとし、偶数年は次世代技術の展示をメインとした、ビジネスコンベンション色を強めての開催というのはアリだなと今回会場を訪れて感じた。第1回なので会場でも“粗削りな部分も散見できる”との声を聞かれたが、それは2回目、3回目とブラッシュアップさせていけばいいことだとも考えている。