現行クラウンのトップバッターとしてクロスオーバーが発売されてから1年半が経過した。半導体などの部品調達に苦しんだトヨタは立ち上げ当初から仕様数を絞り込んで対応を図ってきた。その結果、マーケットからの声や販売傾向を通して弱点が見えてきたため、初めて商品改良を実施する。
今回の手直しでは販売構成比の高いモデルがラインナップの中心に据えられ、一部グレードが姿を消す。これに伴ってグレード名が改定され、オプション設定も見直される。
インテリアの質感不足はクラウンに限った話ではなく、プリウスにも見られるウィークポイントだ。長年にわたってトヨタ車を乗り継いできたユーザーからは「モデルチェンジでショボくなった」との声も聞かれるくらいだ。さすがのトヨタも焦ったのか、クラウン・スポーツではコンソールまわりのスイッチ類やドアスイッチパネルにグレーM塗装を施し、クロスオーバーを購入したオーナーにもKINTOファクトリーを通じて同パーツを提供している。改良ではそれらが採用されて室内ドアハンドルの色調が見直されるだけでなく、KINTOファクトリーには用意されていない部品も追加装備される。(写真は現行モデル)
明日(2月26日)発売のマガジンX 4月号(電子版と紙の雑誌をご用意しているほか、書店・一部コンビニでもお買い求めいただけます)ではグレード別の変更点を総ざらいし、新たに投入される異色の特別仕様車についても掲載しているので、是非ご覧ください。