ダイハツ「技術検証」について

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ダイハツ工業は、本日、1月24日にキャスト、ピクシスジョイのリコールを届け出ました。ダイハツはキャストについて、「昨年末の時点で「現時点でお客様にご使用を中止いただく必要がないことを確認いたしております」としていました。こう考える理由として、「テュフ社にも確認していただき」と説明されていました。

本件について、昨年末からテュフ社とダイハツ工業に問い合わせしていました。本日、両社からコメントをもらいましたので記事をアップしておきます。下記をご覧ください。

「テュフ社に確認いただき」の部分の核心は説明されていません。「どのような確認をしたのか」について、テュフ社は「守秘義務」を盾に詳細を説明しません。ダイハツの説明でも「確認」の中身には言及されていません。ダイハツの社内検証について、「お墨付き」をどのように与えたのかは見えてきませんね。

⚫︎ダイハツ工業広報室のコメント

ご質問:テュフ社を選定した理由

回答 :テュフ ラインランド ジャパン㈱は、ドイツに本社をおく国際的な技術検査機関のテュフ ラインランド グループの100%子会社であり、ドイツの自動車型式認証当局(KBA)に指定された第三者機関です。第三者機関及びその他専門性の高い業務分野についてのテュフ ラインランド ジャパン㈱の知見に期待して、今回の監査を依頼しました。
また弊社とは2013年以降、自動車型式認証に関わる業務の取引が無いことから利害関係も無く、独立性と公平な監査を委託できると考え選定しました。

ご質問:どのような認証作業をなされたのか
回答 :弊社からテュフ ラインランドジャパン㈱へは、認証作業は委託していません。第三者委員会が認定した不正行為の対象車種について、弊社は社内の技術検証を行い、法規が求める安全性能や環境性能の基準を満たしていることを確認しました。
テュフラインランドジャパン㈱には、弊社が行った安全性能・環境性能に関する技術検証が正しく行われているか、適切な結果が出ているか、プロセスと結果の妥当性を確認頂き、弊社が行った安全性能・環境性能に関する技術検証が適切に実施されたこと、安全性能や環境性能に影響を及ぼす不正行為が判明していないことを確認頂きました(※)。

上記を踏まえ、弊社としては、すぐに使用を停止頂く状況にはないと考えております。最終的には関係当局にご判断をいただくことになりますので、ご説明の上、対応を相談しております。

(※)弊社が技術検証を行う中で、キャスト/ピクシスジョイの側面衝突試験における乗員救出性に関する安全性能(ドアロック解除)が法規に適合していない可能性が判明したため、トヨタ自動車にもご協力いただきながら、当社として徹底した技術検証と原因究明を行ない、本日(1/24)リコール届出を致しました。

⚫︎テュフ社マーケティング部のコメント

お世話になっております。ご連絡が大変遅くなりまして申し訳ございません。年末にお問い合わせいただきました内容につきまして社内でいろいろ検討を重ねた結果、ダイハツ工業様との守秘義務がございますので申し訳ございませんが、回答を差し控えたく存じます。どうぞ、ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。

テュフ ラインランド ジャパン株式会社

現在ダイハツ車(キャストを除く)にお乗りのお客様

第三者委員会の調査の結果、不正が判明した車種については、ダイハツ工業株式会社として、社内で技術検証・実車試験を行い、安全性能や環境性能に関して法規で定められた性能要件を満たしていることを確認し、第三者認証機関である「テュフ・ラインランド・ジャパン株式会社」にも確認いただき、現時点でお客様にご使用を中止いただく必要がないことを確認いたしております。

現在キャストにお乗りのお客様
側面衝突での法規基準「乗員退避性に関する安全基準(ロック解除)」に適合していない可能性が判明しました。現在、早急に技術的な検証と究明を行っております。対応が決まり次第、お客様にご連絡申し上げますが、直ちに使用を中止していただく必要はないと考えております。速やかに必要な対応を実施してまいります。なお、現時点で本件に関係する事故情報は把握しておりません。

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