いい話し合いができた結果!
3月17日、自動車総連加盟社のうち、メーカー部会に所属する主要12社の春闘組合要求に対する回答がほぼ出揃った。賃金改善分、いわゆるベアなど非公表の部分もあるが、各社とも組合要求に近い形の回答が経営側から示された。
自動車総連幹部のひとりは、「今後の中堅、中小事業者の交渉に弾みがつきそう」と話した。
以下は髙倉会長会見の要旨。
髙倉会長は、「交渉スタイルがガラッと変わった。人数を減らしたり、WEBでやったりした。総じて厳しい交渉環境の中、充実した議論を行い、将来に繋がる価値ある回答を引き出すことができた。組合員の意欲、活力の向上や職場力の強化に繋がった」との受け止めを語った。
質疑応答。
Q 絶対額重視3年目だが?
A 上げ幅だけで論議していると格差が縮まらない。制度をちゃんとしないといけない。今年度、今年度の考え方ではなく、数年を使って目指すべき賃金水準を獲得していく取り組みを行なっている。良い論議ができた結果として、要求に対する回答が出てくる。評価したい。
Q メカニックやトラック運転手など、エッセンシャルワーカーの底上げも重要ではないか?
A かつては「3k」と呼ばれていた。徐々にだが、状況は良くなっている。職場の魅力アップが重要。「日本を支えている」とのプライドを持って欲しい。賃金に加えて労働環境改善にも取り組んでいく。
Q 産別の役割について。
A 賃金を上げるためにあらゆることをやっている。産別の役割はむしろ増している。水準到達共闘だ。
会見後には、自動車総連の別の幹部とも話した。「自動車業界全体の底上げに取り組む」ことで意見は一致した。