速報!! トヨタ自動車、1Q決算発表。「回復基調にのってきた」

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自動車メーカー各社の第1四半期決算が出揃った。トヨタ自動車は今年度の通期収益見通しである売上高24兆円、営業利益5000億円は維持したものの、当期利益7300億円とするなど、世界の全需が低迷する中でも挽回に向け手応えを感じている風情だ。ホンダ、スバルは通期では黒字見通し、日産、三菱、マツダは通期でも赤字見通しとした。スズキは通期見通し発表を先送りした。

本日発表されたトヨタ自動車の1Q決算について広報部は、「経済をまわすという観点から、5月の本決算で社長の豊田が示した基準をよりどころに、仕入先や販売店の皆さまなど各ステークホルダーと一丸となって、感染予防を徹底の上、企業活動を継続してまいりました。結果、トヨタ・レクサスの販売台数の見通しは上乗せ、足元の1Qでも回復基調にのってきたと認識しております。通期の見通しは、今後の新型コロナの感染拡大や収束状況等により経営環境が大きく変動する可能性などを踏まえ、据え置いております」とした。

7月の国内販売では登録車と軽自動車で明暗を分けた。登録車は全体で前年同月比20.4%減の23万9355台。このうち乗用車は19.6%減の20万7473台だった。一方、貨物車(同24.9%減)とバス(同37.9%減)は乗用車に比べた戻りの鈍さを感じる。乗用車も普通車よりも小型車の方が改善傾向は強いようだ。

一方の軽自動車。7月の新車販売台数が前年同月比1.1%減の15万6991台と改善傾向がはっきりと表れた。スズキ、ダイハツ、マツダが前年超えとなったが、登録車含めて三菱車の売行き不振が気になる。車種別ではホンダN-BOX(1万6222台・前年同月比67.5%)が首位を走っているが、2位のスズキ・スペーシア(1万3338台・同105.1%)、3位のダイハツ・タント(1万3108台・同90.3%)が車種別でも3000台差程度まで肉薄している。

こうした傾向を見ると「必需品」としての軽自動車やコンパクト車がじょじょに回復の兆しを見せているのに対して、法人ユースが多い貨物車やバスは不振から抜け出せていないことが透けて見える。

取材・文/神領貢(マガジンX編集長)1 2 ranking202007

 

 

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