本日の閣議後定例会見で赤羽国交大臣から旅行需要喚起策として打ち出されていた「Go Toトラベル事業」の詳細が発表された。当初、8月上旬頃スタートとしていたが、旅行関係者、自治体の声に押され、再来週の7月22日宿泊分から割引が実施されることになった。割引額はひとりあたり1泊あたり最大2万円。一泊ひとり4万円の宿泊料金の場合、1万3000円が宿泊代金の値引きとして、残り7000円が現地での共通クーポンで旅行者に支給される。宿泊料金を割引、地域での消費にも繋げようとの趣旨だ。
すでに予約済みの分については、宿泊費部分の35%が旅行者の申請により還付される。旅行商品は27日から順次発売予定だ。
主要な旅行会社、予約サイトに加え、事業に参画するホテルや旅館の直営サイトでも割引が受けられる。
以下は本日の赤羽大臣会見の要旨。
旅行への熱い期待がある。観光関連業界や地域からは夏休み期間を対象としてほしい。
22日水曜日から旅行代金の先行割引きを開始する。
すでに入っている予約の取り扱いについても、そのまま割引対象とする。キャンセルする必要はない。旅行者に還付手続きをとってもらう。
各都道府県の割引措置と重ねて使うことを妨げない。
青い羽根募金は、海の救難ボランティア支援として70年経過した。協調運動期間と定めた。16日までの1週間各大臣も青い羽根をつける。
質疑応答。
西日本豪雨について。
広い範囲に深刻な影響をもたらしている。災害から身を守る行動をとって欲しい。テックフォース323名が災害対応に全力で対応している。
国管理の河川は昨日までに仮堤防が完成した。
リニア新幹線の静岡工区について。
水資源はの影響回避軽減と計画通りの開業を図る。静岡県とJR東海との課題解決に向けての協議が行われてきた。JR東海から何かあったわけではないが、中立的立場から提案した。本日10時にJR東海に説明した。静岡県には17時から説明を行う。
開業時期について予定は変わっていないと承知している。
GO TOトラベルキャンペーンについて。
21日宿泊予約分までは対象外。事務委託費400億円圧縮できた。国民とあまなく地方に好影響を及ぼしたいとの思いで必要最小限のコストに絞って提案いただいた。
安全安心が大前提。政府としては引き続き警戒感を持って注視する。関係者と連携した。観光業界のガイドラインに則って。コロナ感染対策と観光事業の両立を図る。
球磨川の河川整備計画策定について。
球磨川の河川対策には様々な経緯があるが、気候変動により被害が甚大化している。新たな流域治水をスタートさせる。球磨川の流域雨量はかつてない規模。1日も早い復旧復興に全力をあげる。球磨川流域の全体を俯瞰しながらあるべき流域治水対策を講じて行かねばならない。
GO TOトラベルキャンペーンについて。
スポーツ観戦も予定通り行う。安全安心は大前提。感染拡大防止は当然やらなければならない。新たな旅のエチケットが定着できれば。