3万7000台受注の新タントは福祉車両も充実

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新型タントの受注台数が月販目標の約3倍にあたる3万7000台を突破した。

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その新型タントには産学共同研究を通じて開発された高齢者に優しい装備が用意されている。これまで要支援者や軽介護度のユーザーを対象にした商品がなかったため、従来から設定されている福祉車両と標準車の間を埋めるモデルを新たにラインナップ。

 
●助手席ターンシート
標準車のスライドレールを生かしながら外向きに30度回転する台座を設け、大腿部の出し入れが行いやすい専用形状の(標準車よりも平たい)クッションを起用。真横まで回転したほうが使いやすそうにも思えるが、開発過程で実際に高齢者に触れてもらったところ、正面にAピラーのラクスマグリップが位置しているほうが乗り降りしやすいことがわかったそうだ(回しすぎると、つかまり立ちできない)。車体下から現れるオートステップ(サイドスカートとセットで23万3388円)を装着すれば、足を大きく上げずに乗り込める。

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ラゲッジスペースに車いす収納用クレーンを設けることで非課税に。このクレーンは一般的な支柱を持たず、天井に直づけされている点がポイントだ。あらかじめ設定することを前提にクルマ本体が設計されたため、補強板1枚を加えるだけで済んでいるという。

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●ウェルカムシートリフト
センターピラーのない大開口部の恩恵がもっとも受けられるモデル。シートが大きく後方にスライドしてから車外にせり出すため、例えばヒザを曲げられない乗員は足を伸ばしたまま座っていられる。従来よりもスライド量が増やされて足抜けスペースは45mm広がった。
一方で、シート側面のボタンを押せばフロントドアだけを開けて乗降するモードに切り替えられ、こちらはより早く乗り降りできる。途中、スライド/回転/昇降の3軸の動きを同時に行うことで一連の動作を5秒ほど短縮。シート本体は助手席ターンシートと共有されている。

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●スローパー
立てた状態で収納されているスロープを引き出しながら手前に倒すだけで使える点が便利。リアシートは前方へタンブル格納させる方式だが、もし車いすが収まらない場合は取り外して奥行きを稼ぐこともできる。また、スロープは車内側へ倒せばラゲッジ床面の役割を果たして通常のモデルと同じく荷物を載せられる。

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