フェアレディZ33型のデフキャリアが、サーキット走行中に突然脱落した事件。5月17日に2度目の公開裁判が東京地方裁判所で行われた。未払いの修理代金を支払えと裁判を起こした東京日産自動車販売の担当メカニックと、被告のAさんが証人に立った。事件の詳細は添付の記事のとおりだが、欧州仕様のパーツを取付けたことやサーキット走行が、デファレンシャルキャリア(デフキャリア=デフを格納しているケース)脱落の原因だったのか、それともデフキャリアをメンバーに支持するボルトが前2本なのに対し、後ろは1本で、しかも正三角形になっておらず、オフセットされていたためにもともと耐久性がなかったのか、さらに整備時の不具合見落としの可能性もあり、両者の主張は真っ向からぶつかっている。次回裁判は6月28日(木)の13時20分から東京地裁604号法廷で行われる。早ければ結審となる模様だ。
取材・文・写真/神領 貢(マガジンX編集長)