確報!鈴木俊宏社長、業販店の支援強調するが
アリーナ店にはテリトリー拡大を指示!
スズキの第2四半期決算は売上高1兆8311億円、前年同期比22.2%増、営業利益1729億円、同49.7%増、経常利益1869億円、同53.4%増だった。
四輪車世界販売台数は、158.1万台で前年同期に比べ12.6%増加した。過去最高を記録した。
これにともない通期見通しを引き上げた。通期売上高3兆6000億円、前年同期比13.6%増、前回予想比2000億円増、営業利益3000億円、同12.5%増、同600億円増、経常利益3200億円、同11.6%増、同650億円増とした。中間配当は前年度比8円増やして30円とする。
質疑応答。
Q10%近い高い収益率の背景は?
A軽自動車から小型車へ、小型車の中でも高グレードにシフトした。過去最高の収益は喜ばしいが、世界的にEV.HVへのシフトを見極めねばならない。お客様に受け入れられる価格で販売するのが課題。今後、収益を圧迫する要因は多い。業務の効率化を考えていく必要がある。
Q電動車シフトについて。
流れとしてはそういう方向にあるのは認識している。お客様に受け入れられる価格帯で商品を作っていかなければならない。インド政府とも議論していかねばならない。話題先行的な部分はあるが、注意深く見ていかねばならない。東京モーターショーでも出展は多い。波に乗り遅れないよう、しっかり見極めた上で投入時期を考えたい。
Q海外市場のリスクは?
Aインド、インドネシア、タイが好調との指摘だが、インドの好調に尽きる。「インド様様で救われている」
私自身はインドも不安です。あまりにもボリュームが大きいので、電動化が進むと状況は変わる。何が起こるかわからない時代。アンテナを立てて情報を集めなければならない。
トヨタとは色々議論はしている。結果についてはまだまだ分からない。デンソー、マツダの新会社の話があれば前向きに考えていく。チームジャパンでやらないと欧州や中国にかなわない。協調と競争。
Q中国の四輪車事業はピークの半分以下に落ち込んでいる。
A 小型車中心のスズキは難しい。関係会社と協議している段階。
Qインド事業をどう伸ばすのか?
A足元は順調だが、電動化の政策を見ていくと、150万台近い規模の年間販売を考えると、かなりの投資規模になる。グジャラートの75万台規模への拡張はあくまでもエンジン車。今後10年の投資をやれるのかやらないのか考えていかねばならない。ハイプリッドを主力にしなければならないのかなと。
Qインド政府は EVに熱心だが?
まだまだ電動車の方が価格は高いよねと。発電、給電、リサイクルはどうするのか。メイドインインディアの立場でしっかり議論させていただかなけばならない。マルチスズキとして意見を言っていかねばならない。
Q国内市場について。
Aスズキとして何ができるかを考える。軽自動車はシェア30%を目指してやっていかねばならない。
Q神鋼について。
A直接購入している8部品については問題ないと確認している。サプライヤー経由は調査中。
Q自己株式が積み上がっているが?
現状では手元資金ぐ積み上がっている。成長投資の中で考えていきたい。
Q国内販売で補修部品や業販店サポートができていないのではないか?
A品質には問題ないと考えるが、見直す必要があれば見直す。コストダウンに起因しているとは考えていない。ひとつひとつ真摯に対応していく。業販店の後継者育成、新技術対応のための負担軽減や研修も工夫してやっていく。アリーナ店にはテリトリーを拡大していくように言っている。