ブリヂストンは、バス停車時に縁石とタイヤサイド部を接触させることによりバス乗降口と停留所の隙間を小さくする正着性向上(バス乗降時のバリアフリー化)に関する研究を行っており、今回、「バリアフリー用新コンセプトタイヤ」を開発した。
この新コンセプトタイヤは、ゴム自体を摩耗しにくくしている事に加え、接触を繰り返すことによりサイドゴムが摩耗した際は交換可能であることが特長。
例えば、サイド部とトレッド部の双方が摩耗した場合は、リトレッド工場で新たなトレッドゴムとサイドゴムを同時に貼り替えることが可能。また、サイド部がトレッド部よりも早く摩耗した場合には、シート状のサイドゴムを追加接着することで、タイヤの再使用が可能となる。いずれも、ブリヂストンのリトレッド技術等を応用しているという。
これらの技術を適用し、従来の摩耗対策(タイヤサイド部のゴムをあらかじめ厚くすること)に比べ、タイヤの重量増や転がり抵抗悪化を軽減できる。また摩耗した部分のみ交換する為、より省資源で、バス事業者様に対してタイヤを「より長く経済的に」使用可能なモデルの提案が可能になる。
この交換可能なサイドゴムは、タイヤが縁石と接触する際の耐摩耗性能(削れ難さ)と低摩擦性能(滑りやすさ)に着目し開発。その結果、この新コンセプトタイヤは、縁石とサイド部が接触した際の摩耗量が従来品の約1/4と、大幅に抑制できることを実車試験で確認しているそうだ。