横浜ゴムは2017年に創業100周年を迎える事を記念し、2017年秋に日本にて歴史的ヒット商品「ADVAN HF Type D」を復活させ、ヒストリックカー向けタイヤ市場に参入するという。
ヒストリックカーは主に数十年以上前に製造された車両で、その歴史的価値や現代にないデザインや操作感などに惹かれ所有する愛好家が多く存在する。一方、商品性の時代的変化や需要の衰退、タイヤに対する法規や技術規格の規制などから、現在の市場では適切な補修用タイヤの購入や確保が難しくなっており、ヒストリックカーユーザーより商品開発の要望が挙がっていた。
「ADVAN HF Type D」は1981年に発売した。サーキットレースで使用されるレーシングスリックタイヤにディンプルを施したトレッドデザインを片側に採用した斬新な商品性と優れた走行性能で高い評価を得た。後にポルシェ社のスポーツモデルに新車装着されるなど1980年~1990年代に国内外でYOKOHAMAの名を高めた商品のひとつ。横浜ゴムはヒストリックカー市場に向け、モータースポーツの側面から深く関わり時代を牽引してきた商品のひとつである「ADVAN HF Type D」を復活発売し愛好家の要望に応えるそうだ。
今回復活する「ADVAN HF Type D」は1981年発売のオリジナル商品のデザインを再現。「東京オートサロン2017」の横浜ゴムブースにおいて現在開発中のプロトタイプを参考出展した。展示サイズは195/70R14 91H。今後、市場からの要望を踏まえた拡大開発を計画しており、国内や欧州のモータースポーツに関係が深いヒストリックカー向けの小外径幅広サイズなどを想定しているという。
ヒストリックカーはもちろん、ちょい古いクルマのタイヤもなかなか適正なサイズが見つからないケースもある。是非古いクルマ用タイヤの再生産を積極的に進めて欲しいものだ。