12月1日に発表される今年度前半分ののアセス結果。中でも歩行者緊急自動ブレーキのアセスメントは、初めての試みだけに注目が集まる。
昨日、これについて総合点でマツダがトップを獲ったとスクープした。この件とは直接関係ないのだが、歩行者AEBアセスは、従来の衝突安全性能試験などとは、中身が異なるだけに、国交省やナスバには注意してほしい。
それが「試験対策の可能性」だ。
ある識者が言う。
●アセススペシャルソフトを防ぐ手立てはあるのか?
●試験環境は何もない理想的な環境だが、リアルワールドと性能の差は出ないと言えるのか?
今年、VWがディーゼル車において、試験対策をやっていたことがばれたが、自動ブレーキも同様にプログラムをあらかじめ市販車に仕込んでおけば、「理論的には試験対策が可能」なのだと言う。ダミーも手に入るし、試験環境も試験方法も分かっている。
今回のアセスがそうだと言うのではない。が、メーカーの自動ブレーキ、自動運転開発者の間には、こうした問題に危機感を持つひとも少なからずいることだけは伝えておきたい。
25日には、アセスを所管する国交省自動車局技術政策課の幹部にWLTPの件で話を聞くことになっている。本件についても問題意識を持ってもらわなければならない。ユーザーはアセスをクルマ購入の目安にしているのだから。
http://www.nasva.go.jp/gaiyou/pdf/2016/20161121_1.pdf