マツダがロードスターの大幅改良版を発表した（発売は24年1月中旬の予定）。
今回のマイナーチェンジでは先進安全装備とコネクト技術の採用、外観ディテールの変更、タン内装＆ベージュ幌の新設定、旋回挙動を安定させる新開発LSDの採用などがポイントに挙げられる。
先進安全機能の進化
前走車との車間を一定に保つレーダー式クルーズコントロール、後退中に左右や後方から接近してきた車両を検知して必要に応じてブレーキ制御が介入するスマートブレーキサポートを採用。
コネクト技術の進化
インフォテイメント画面を8.8インチに変更。エアバッグとの干渉を避けるため、フレームレス構造に設計されている。また、スマホのアプリで車両状態が確認できる。
外観ディテールの変更
デイタイムライトが変更されてスピード感とスポーツカーらしさを表現。リアコンビランプは円形と楕円の組み合わせが鮮明になった。併せてターンシグナルを含む全ランプ類がLED化された。
このほか、ホイールが変更され、新ボディカラーとしてエアログレーMが追加された。
ダイナミクス性能の進化
新開発の円錐クラッチ型LSDはカム機構を有し、減速時と加速時で異なる差動制限力を実現。とくに減速時に強い差動制限力が発揮され、接地荷重減少による車両挙動の不安定さを回避。最廉価グレードを除くMT車に装備される。
電動パワステは制御が見直されてスッキリとしたフィーリングを実現。よりクルマとの一体感が味わえる設定に変わった。
1.5Lエンジンは加速の伸びを強化して最高出力が3kW向上した。また、2Lエンジンを含むMT車はアクセル操作時のレスポンスが改善され、加速時だけでなく、減速時もドライバーの意思に沿った応答性を実現。
MT車のDSC（横滑り防止装置）には新モードの「TRACK（トラック）」が追加された。ドライバーの運転操作を最大限尊重しつつ、危険なスピン挙動に陥った場合に限って制御が介入する。
グレード展開
Sレザーパッケージに追加されたVセレクションはタン内装とベージュ幌が特徴に挙げられる。税込み価格は6速MTが355万3000円、6速ATが366万8500円。
なお、今回のマイナーチェンジで990S、ブラウントップ、Sレザーパッケージ・ホワイトセレクション、VSホワイトセレクション、VSテラコッタセレクションが廃止された。
