東京モーターショーを横目に、来場者数を伸ばしていてメーカー各社も無視できなくなったのが東京オートサロンだ。チューニングカーの祭典としてスタートしたが、いまやメーカー各社が大きなブースを構えて未発売車を先行披露し、高い情報発信力と盛り上がりを見せている。次回は2023年1月13〜15日の3日間、いつもどおり千葉県・幕張メッセで開催される。
次号のマガジンXではトヨタが出展するクルマについて、どこよりも早く解説する。もちろん、本誌独占のスッパ抜きスクープである。近年はGRヤリスや、惜しくも一般向け販売が中止されたGR010の予告編など、GRブランドを前面に打ち出してきた同社は何を見せてくれるのか。
スクープ班がキャッチした情報によると、ステージには複数のAE86が並ぶという。販売中のGR86ではなく、いまや美化されて伝説のクルマと化した(は言い過ぎか?)、あのハチロクだ。しかし、単に「あの頃は良かったね」的な懐古主義やノスタルジーではなく、何やら手を加えられる模様だ。詳しくは12月26日発売予定のマガジンX 2月号(電子版と紙の雑誌をご用意しているほか、書店・一部コンビニでもお買い求めいただけます)で解説しているので、是非ご覧ください。
83年に5代目カローラ/スプリンターが発売された際、スポーティ志向のクーペはFR方式のままモデルチェンジされてカローラ・レビン/スプリンター・トレノと命名された。これがハチロクである。厳密に言うとAE80系のうち、4A型1.6L直4搭載車がAE86と名づけられた。
レビンとトレノ、どちらにも2drクーペと3drリフトバックが設定され、ボディ下半分がブラック仕立てのツートーンがイメージカラーに起用された。固定式ヘッドランプのレビンに対し、トレノはリトラクタブル式ヘッドランプを採用。一方、レビンには水温に応じて開閉するフロントグリルが用いられた。のちに人気を博すキッカケとなった漫画「頭文字D」に白いトレノが登場したことは、多くのクルマ好きが知っているだろう。