ルノー・日産アライアンスは20日、フランスのソフトウェア開発会社シルフェオを買収し、コネクテッド・カーおよびモビリティサービスプログラムの拡充を加速させていくという。
ルノー・日産アライアンスのコネクテッド・カーおよびモビリティサービス担当のオギ レドジク・アライアンスSVPは、「シルフェオのソフトウェア開発者とクラウドエンジニアがアライアンスの一員となり、私たちの次世代コネクテッド・カーやその他の先進技術の開発に携わる、という非常にユニークな機会です。世界の自動車産業が大きく変化していくこの新時代に、彼らは非常に重要な役割を担っていくでしょう」と述べた。
アライアンスは、2020年までに自動運転技術を10車種以上に採用する計画。コネクテッド・カー技術の普及によりカーライフが向上し、アライアンスはお客さまへ新しいサービスを提供することができるようになり、事業の効率が高まることが期待される。
今回の買収は、このようなアライアンスの技術開発を加速させる最も新しい取り組みだという。今年1月にレドジクがコネクテッド・カーおよびモビリティサービスを率いるアライアンスSVPに就任して以降、世界第4の規模の自動車グループであるルノー・日産アライアンスは、技術者300名の採用活動を展開。
「40名の技術者とコンサルタントを有するシルフェオは、アライアンスにソフトウェア開発およびクラウドエンジニアリングの専門知識・技術をもたらしてくれます。また、彼らの開発技術を得ることで、お客さまにより良い商品やサービスを提供することが可能になるだけでなく、事業の効率性にもつながります。シルフェオの買収は、ルノー・日産アライアンスが、自動車業界において革新的なリーダーシップを継続してくために行っている様々な方策のひとつに過ぎません」とレドジクは付け加えた。
今回の買収は、「ゼロ・エミッション」、「ゼロ・フェイタリティ」の実現に向けてアライアンスが継続して行っている取り組みを反映している。アライアンスの戦略は、電気自動車、自動運転、コネクティビティサービスをはじめとした最先端の技術を量産車に搭載し手頃な価格で提供していくことを目指しているそうだ。