スクープ!
自動車個人リースの支払い総額表示へ!
割賦に比べてとかく内容が不透明と言われる個人リース。月々定額支払いで、リース期間中の車両使用料はもとよりオプションパーツ代、公租公課、メンテナンス費用なども含まれるため、最近のサブスクの波にも乗ってクレジットや割賦から個人リースにお客様の利用が移っている。
一方で主流の7年リースの場合、「パック付き」など期間中のサービスの中身が分かりにくい、リース期間終了後の精算時において、当初設定されていた残価では「処分できないから」とお店側から追い金を請求されたり、ボーナス時の支払いを含めた総支払額が実は割高なのに、お店からしっかり説明されず、後からクレームになるケースも見受けられる。
販売中のマガジンX1月号でも触れているが、個人リースを組む場合は総支払額を含めて、ちゃんと説明責任を果たしてくれるお店を選びたいものだ。
こうした状況を受けて自動車公正取引協議会と日本自動車リース協会連合会では、個人リース商品の透明化について協議を進めてきた。この結果、年内には具体的な内容を固め、遅くとも年度内には個人リースについて、業界挙げて商品の透明化を図ることになった。なお、自公協は会員への周知はその後、数カ月程度かかると見込んでいる。
全国のリース会社が加盟するリース協会では、ガイドラインを策定する形で、メーカー、系列ディーラー、地場の販売店等が加盟する自公協は規約を改定する形で、個人リースの総額表示をはじめとした商品の中身の明確化を実施する。
リース協会は加盟する大手リース会社を通じて販売店にガイドライン順守を働きかけることになるが、リースには根拠法がなく、お店レベルで個人リースの総額表示が進むのかは未知数の部分がある。総額表示が普及すれば、ユーザーにとっては残価設定ローンと個人リースを比較検討しやすくなる。
利用者は個人リースの総額表示を励行しているかどうかでお店選びのモノサシにすれば良いだろう。なお、詳細はマガジンX2月号に掲載する予定だ。
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取材 文 写真/マガジンX編集長 神領 貢