マツダ、通期売上げ、利益見通しを上方修正!
北米市場、「足元をしっかり固めたい」
マツダの今年度第3四半期累計決算は、売上高2兆6226億円、前年同期比2.9%増、営業利益596億円、同44.4%減だった。
通期の見通しは上方修正された。売上高3兆5500億円、前年同期比2.2%増、営業利益800億円、同45.4%減だが、前回見通しからは上方修正された。
期中の世界販売台数は117万台、前年同期比1%減だった。通期では156.9万台を見込んでいる。
質疑応答。
Q 営業利益100億円増見直しについて。
A 中国の販売台数が減った。営業利益に大きな影響をもたらすのは出荷台数。対前回で1.6万台出荷が増え、利益ベースで60億円の改善となった。出来ることはすべてやっていく。営業利益率が3%切っている中で。
アメリカ市場は1700万台規模は維持している底堅い。下半期は販売の質の向上に努めた。中国では全体にかなり在庫が積み上がっている。収益的なマイナスインパクトを最小限にしている。持ち分法利益は営業利益に入らない。3ヶ月遅れで出てくる。
純利益減は税金高のため。タカタの清算が決まったため。決算については災害等もあった。北米の競争激化に巻き込まれた。今後、反転に向けて足元の動きに左右されないで、しっかりと足場を固めたい。
昨年の春に、今後の取り組みの方向性発表の際に2500億かかると申し上げた。適正な形でキャッシュフロー、新製品の導入タイミングも睨みながらやっていく。次回、正式な「中計」発表の場で説明できると思う。
北米でのトヨタとの生産協業について検討している最中。詳細は控えたい。全身全霊で取り組んでいる。
Q正価販売の定義について。
A 価格はメーカーが決められない。価格とバリューに差があるとインセンティブで埋めなければならない。クルマの価値を上げお客様に理解していただく。新車だけでなく、中古車残価維持のための活動を続けている。
米国では熾烈な販売競争の中で、インセンティブが増えたのが過去2年間。米国においても現在はインセンティブを抑制している。収益性を確保していくために。