18年秋のパリ・モーターショーでBMWが発表した7代目3シリーズ。その国内仕様が1月30日にリリースされた(発売は3月9日)。ひとまず導入されるモデルの価格帯は452.0〜632.0万円。
グローバルでの累計販売台数が1500万台を突破し、うち日本で50万台が販売されてきた3シリーズは開発にあたって6つの市場(ドイツ、英国、イタリア、日本、中国、米国)を重視。先代では国内専用のパーツが設計されて全幅が1800mmを超えないように配慮されたのは知る人ぞ知るエピソードだ。
新型3シリーズは走行性能を改善するために全幅が1825mmに広がったが、進入してきた経路を50mにわたって自動的に後退してくれるリバースアシストが採用されるなど、扱いやすさを維持。
今後プラグインHVやディーゼル車の追加などバリエーションは拡充される予定だが、現在ラインナップされているのは2L直4のみ。トップモデルの330iは258ps/400Nmをマークしており、まだ欧州でもラインナップされていなくて日本専用に開発された320iは184ps/300Nmを発生する(追って欧州で追加される320iは別物となる)。320iと330iの両方にMスポーツが用意されているのも朗報だ。
全車に12.3インチのフルデジタルメーターが標準化されており、10.25インチのセンターディスプレイはタッチ操作が行いやすいようドライバーに近づけられた。近距離から長距離まで広い範囲にわたって前方を監視する3眼カメラの採用の見逃せない。
また、AIを活用して音声会話で操作や情報取得が行える機能は他社にも見られるが、3シリーズでは呼びかける名称を自由に設定できる。つまり、愛称で呼びかけることもできる。
なお、輸入元のペーター・クロンシュナーブル社長は2018年のBMW国内販売台数が3年連続で前年超えを達成し、今年はX7やZ4、8シリーズ・カブリオレ、i3改良版などを導入して、販売増に取り組んでいく旨を説明した。2018年の販売台数は50982台(うち3シリーズは7997台)だった。