速報!スズキ通期見通しを上方修正。
ジムニーの増産対応して納期早めたい
スズキの今年度上半期売上高は1兆9294億円、前年同期比5.4%増、営業利益1985億円、同14.8%増だった。売上高、営業利益とも過去最高だった。
通期の売上高、営業利益は前回発表された見通しから上方修正された。通期売上高3兆8000億円、前年同期比1.1%増、前回発表比変わらず、営業利益同3500億円、同6.5%減、前回発表比2.9%増を見込む。
なお、長尾常務は第2四半期は第1四半期に比べて「減速傾向になった」と手綱を緩める気配はない。
質疑応答。
Q インドルピーの為替効果について。
A 0.1円のルピー安で年間160億円の為替損。インド景気は107%から109%で推移しているのかなぁ。
軽自動車は185万台見通しでシェア30%は維持したい。登録車は上期で6.5万台販売した。年間で12.5万台頑張ってみようかなと。
Q 国内四輪車販売について。
A特にジムニーがバックオーダーを抱えており、ご迷惑をおかけしている。いま、増産対応の準備している。来年の早いうちには増産態勢をとりたい。すぐにバックオーダー解消とはいかないが対応していく。
Q 検査不正問題について。
A 通期については、第2四半期を見て、下期を考えると簡単にはいかない。新興国の状況を見ると慎重にやっていかなくてはならない。
色々ご迷惑をおかけしている部分があるが、現時点で影響があるかと言われれば、影響を最小限に抑えられるように対応していかなければならない。
発覚後に影響は把握できる範囲で影響は出ていない。信頼を失っている部分はしっかり取り組まなければならない。人や設備が足りていたかというと目が行き届いていなかった。そうした点は中立的な外部の専門家の検討を待たずにやっていかねばならない。調査はまだ数カ月はかかるのかな。
Q 二輪車について。
A インドでスクーターが売れている。いかに対応していくのか。まだまだ一本足打法のところがある。バリエーションを増やしていかねばならないのかなぁと。
Q 今後のモビリティサービスについて。
A CASE対応はとても一社ではできない。安全装備の導入、インドでのコネクテッドをやっている。ノウハウを蓄えていく。精度をアップしていくのは独自でやっていかねばならない。色んな手を使ってやっていかなければならない。
Q 入管法の改正について。
A 人材は不足している。生産、販売店のサービスでも不足している。外国人を活用する。法制度の状況を見ながらやっていく。
Q 国内生産100万台達成できそうだが?
A まだ分からないが、納車が遅れている。一気に3倍くらいきている。納期を早めるのは投資も必要。今回は投資して能力増強して皆さまになるべく早くクルマをお届けする。国内100万台はひとつの目標。ひとつのターゲットとしてはある。
Q インドの設備投資について。
A まだまだ目標だけが一人歩きしてる。お金だけでなく誰が開発し、誰が作り、誰が売るのかを考えなければならない。マルチスズキと連携してやっていく。