春闘一斉回答! 自動車総連拡大戦術会議登録組合12社の 多くで要求に沿う回答引き出す! 高倉会長、「組合には良いプレッシャー」

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高倉会長会見要旨。
単純平均で3403円の生活改善要求となった。
拡大戦術会議登録組合12社について。
経営側から組合員の質の向上には理解を示しながらも、交渉終盤になっても水準感がでてこなかった。拡大戦術会議登録組合12社すべてで昨年水準を超える妥結水準となった。

労働の質の向上、人への投資の必要性、競争力向上の覚悟を訴えた結果。中小組合の力強い後押しになる。
非正規雇用者についても一般組合に準じた底上げが図られている。全ての単組で満額に近い回答を引き出している。各単組が最大限交渉に取り組んだ結果。働き方改革に対する労使の取り組みが強く広がっていくことを期待する。すべての加入組合で、3月末決着を目指す。遅くとも四月末までの決着を目指す。

質疑応答。
Q 去年を大きく上回る回答だった。
A 厳しいと言っていたのは、具体的な数字がでてこなかったから。先行き不透明感の中で、経営側は最後まで悩んだ。水準論議に終盤まで至らなかった。具体的な水準がアタマにあったわけではない。
Q トヨタは3.3パーセント。政権の言う3パーセントをおもんばかったのか?
A トヨタに聞いてください。トヨタからなかなか数字がでてこなかったのは共闘にとってはどうだったのか。中小組合の今後の労使交渉にとってマイナスにならないようにしていく。共闘を組んでいるのに水準がでない点で影響が出る。しっかり話し合った成果を共有するのが基本。
Q 12単組は3パーセントいっているのか?
A 安倍さんのためにやっているのではない。絶対額で要求を組み立てている。出せないと言うのが実態。
Q トランプ政権について。
A NAFTA、TPPなどに加え、鉄鋼やアルミの高関税となると、価格が上がり、クルマの値段も上がる。
Q 非正規雇用者への取り組みについて。
A 働き方なり、最適循環活動において、時給20円増を要求してきた。現時点では評価できる。
Q 満額回答ともいうべき数字だが?と聞いた。
厳しい時こそ、人への投資が大事だと主張してきた。危機感を労使でどれだけ共有できるのか?それぞれが腹に落としてやっていかなければならない。生産性向上ができず、「負の連鎖」に陥れば、来年度の春闘に影響する。労働者は逆にプレッシャーがかかるが、それは「良いプレッシャー」だと思う。

取材 文 写真/ 神領 貢 マガジンX編集長

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