

普通二種免許、9月から最短教習日数3日に!!
警察庁は今年9月1日から、普通二種免許の教育カリキュラムの時限数を学科教習で19時限から17時限へ、技能教習を21時限から12時限へそれぞれ短縮する。合計で現在の40時限が29時限に減る。これにより教習日数は最短で現在の6日から3日に短縮されることになった。
指定自動車教習所で普通二種免許が取得可能となった平成14年以降、20年超ぶりの時限数削減には、タクシー業界における深刻なドライバー不足がある。警察庁はこうした業界の要請に対して二種免許教習の簡素化で対応することにした。狙いについて警察庁は以下のように回答した。
実験教習の結果を踏まえて見直しを行った教習カリキュラム(以下「新カリキュラム」といいます。)の学科教習においては、現行の学科教習から第1段階と第2段階でそれぞれ1時限ずつ短縮することとなりましたが、内容については現行のものから省略することなく実施することとしており、また、技能教習においては、第1段階の教習所内における屈折(クランク)コースの走行や曲線(S字)コースの走行など、普段から普通自動車を運転している者であれば身に付いていると考えられる運転技能に 係る一部の教習科目については実施しないこととしましたが、旅客輸送を想定した走行等のタクシー等の普通旅客自動車を運転するために必要な運転技能に係る教習項目 については省略することなく実施することとしておりますので、普通旅客自動車を運転するに当たって必要な運転知識・運転技能は十分に習得できるものと考えております。 また、今回実施した実験教習の終了後、運転免許試験場の技能試験官による技能試験を実施し、これに実験教習の参加者全員が合格していることから、これまでの運転で身についた個癖については、新カリキュラムにおきましても、教習指導員の指導のもとで適切に修正できるものと考えております。
取材・文/神領 貢(マガジンX編集長)