ホンダが来春に発売を予定しているN-VANの電気自動車バージョン「N-VAN e:」の情報を先行公開した。
EV化されても助手席とリアシートがフラットに格納できる利点はガソリン車から継承され、助手席側のピラーレス大開口部も受け継がれる。最大積載量は300kg。
外観ではバンパーをリサイクルして作られたフロントガーニッシュが特徴にあげられる。充電口はこのガーニッシュに設けられ、普通充電(6kW)での充電に要する時間は約5時間。また、給電にも対応しており、別売りの専用コネクターを使えば電気を取り出すこともできる。
電動車ならではの高い静粛性が実現されることは言うまでもなく、スムーズに減速できるよう軽商用バン初の電動サーボブレーキも採用。これによって荷崩れを防ぐことができる。また、ブレーキ径の拡大や回生力の強いBモードが設定される点も見逃せない。シフトセレクターはステップワゴンなど同社の電動系車両と同じボタン式だ。
まだ具体的なスペックは公表されていないが、WLTCモードでの航続距離は210km以上を実現へ。エアコンの消費電力を抑えて航続距離の延長に寄与するECONモードも設定。
コネクト技術を活用し、専用アプリからタイマー空調や充電時刻、最大電流量、最大充電量を遠隔設定できる利便性の高さも要チェックだ。
もちろん、衝突被害軽減ブレーキ、自動ハイビーム、歩行者事故低減ステアリング、リアパーキングセンサーといった安全装備が標準装備されるほか、軽商用バン初のカーテンエアバッグも採用。
グレードは中核のe:L4、パーソナル・ユースにも最適なe:FUN、左側の前後席が省かれて運転席側にシートがタンデム状態に配される2人乗りのe:L2から選べる。
e:FUNには急速充電ポートが備わり、インテリアはアイボリー基調に仕立てられる。
e:L2ではインパネ左側のトレイとカップホルダーが省かれて専用設計される点がユニークだ。
なお、実車(プロトタイプ)は10月28日から一般公開されるジャパン・モビリティショーに出展されるので、会場を訪れる人は忘れずに見よう!
https://www.honda.co.jp/N-VAN-e/new/