マガジンX最新号で取り上げたように、トヨタがパッソとカムリの生産終了を公表した。パッソは9月下旬、カムリは12月下旬にそれぞれ生産が終わる。ついでにダイハツからOEM供給されているピクシスジョイ(オリジナル版はダイハツ・キャスト)も6月上旬に生産終了を迎える。
カムリはダイハツでもアルティスの名称で販売されてきた。同様にダイハツも生産終了を公表したが、昨日(4月10日)現在の残り生産台数は28台であることがわかった。オーダーの受付は10月9日に終わり、生産は現行カムリとともに12月28日で終わる。
マガジンX 5月号に掲載したとおり、国内向けカムリの月販目標台数は先代の500台から現行で約5倍の2400台に引き上げられた。それくらいトヨタにとっては意欲作で「これなら売れる」と自信を持っていた。しかし、22年の年間販売台数は約6000台にとどまった。こうした事実を突きつけられたら、いくら世界のトヨタとはいえども、やめる決断をせざるを得ないだろう。ちなみに米国では年間29万台以上も売れたため、今後カムリの名称は海外で生き続けることになりそうだ。