タクシー燃料に補助金!!
離職運転手2割復帰せず
2021年11月19日に閣議決定された令和3年度補正予算が国会で成立した。国交省では「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」に基づき、今後、予算が執行される。国交省関連の補正予算の総額は1兆9473億円。
タクシー関連では本誌で何度か記事化している「新常態タクシー」普及のための費用が計上された。今回は「空気清浄機だけでなくエビデンスがあれば機種やメーカーは問わない」とされた。加えてエネ庁によるガゾリンの「トリガー条項」に似た措置としてタクシー用のLPG燃料に対する補助金が新設された。
自動車局旅客課によると、業界団体の全タク連集計により2021年12月から今年3月までの単位当たり平均コストを算出し、これに事業者ごとの保有台数を掛け算して、4月以降、申請事業者に対して補助金を支給するもの。総走行距離でLPGの購入額を計算した方が、より正確には違いないが、事務の煩雑さを考慮して便宜的に保有台数で支給される。
旅客課によれば、「コロナ禍の落ち着きにより、タクシー需要は以前より増しているが、運転手の離職者が2割ほど帰ってきていない。車両は余っている。高齢運転手を中心に家族が健康被害を心配する」ためとしている。担い手不足も大きな課題だ。
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