99年の初代誕生以来、グローバル販売台数が約110万台に達しているレクサスISのビッグマイナーチェンジ版が国内で発表&発売された。税込み価格は526.0万〜650.0万円(末尾に全グレードの価格を掲載してます)。
今回のマイナーチェンジ版は19年4月に愛知県に開設されたトヨタ・テクニカルセンター下山で試験走行が徹底的に行われたという。約75mの高低差と多数のカーブで構成された全長5.3kmほどのカントリー路が用意されている。ここでの走り込みによってステアリングやペダルの初期応答だけでなく、「戻す」際のコントロール性にも配慮。また、ボディへのスポット打点追加やサイドラジエターサポートの補強、Cピラーとルーフサイドの構造最適化によるボディ剛性アップでハンドリングと乗り心地が向上しているという。
2L直4ターボ、2.5L直4ハイブリッド、3.5L-V6のパワートレインに変わりはない。
大きく手直しされたエクステリアには新開発の小型軽量ランプユニットが用いられ、低く構えたスピンドル・グリルとともに精悍さを演出。フェンダーの張り出しが強調されて全幅は30mm広い1840mmに達し、リアには左右を結ぶテールランプが配されている。
参考までに全長は30mm伸びて4710mmに、全高は5mm増えて1435mmに変わった。ホイールベースは2800mmのままだ。
インテリアにはタッチスクリーン式の10.3インチ画面が採用され、Apple CarPlay、Android Auto、Smart Device Linkに対応。インパネ上面とドアトリムに有彩色が配されてツートン化され、広がり感が向上した点も目新しい。
安全デバイスではレーダー式クルーズコントロールが全車速追従式に変わり、自動ハイビームや標識読み取りシステム、ドライバー異常時対応システム(減速&停車)を追加。
なお、同時にBBS製マットブラック塗装ホイールやトルセンLSD、本革スポーツシート、専用インテリア化粧パネル、後席サイドエアバッグなどが採用された特別仕様車「Fスポーツ・モードブラック」もデビュー(585.0万〜700.0万円)。