特報!!スズキエブリイとキャリイ41万台超 異音放置したら潤滑不良でブロック交換!!

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特報!!スズキエブリイとキャリイ41万台超

異音放置したら潤滑不良でブロック交換!!

 

https://www.suzuki.co.jp/recall/car/2020/0528a/

スズキが5月末に発表したR06A型エンジンの異音問題。平成25年から30年にかけて生産されたエブリイとキャリイ41.3万台あまりが対象だ。発表からすでに1カ月半が経過している。この事案について、スズキは該当するお客様に対して添付の案内書を送付している。

スズキの説明によれば、「R06A型エンジンにおいて、クランクシャフトとベアリングキャップの隙間が大きいため、冷間時に高負荷運転を繰り返すと、スラストベアリングが潤滑不良により早期に摩耗し、異音が発生するおそれがあります」とのことだ。

対策は「対象となるユーザーにダイレクトメールでエンジンから異音が発生した場合には、すみやかに販売会社に入庫するようお願いします。入庫時には、エンジンを点検し異常が認められる場合には、シリンダブロック、スラストベアリング及びクランクシャフトを対策品に交換します」と大掛かりなもの。

本件、国交省リコール監理室とも話した。「対策の程度でサービスキャンペーンかリコールか決まるものではない。市場措置してもらうことが大切」との見解だ。

だが、ユーザーが「カタカタ音」がなるから、サービス工場ですぐ診てもらおうと考える割合はいったいどれくらいいるのだろう。オーナーが代わっているクルマだってある。メーカーとして顧客情報をすべて把握しているわけでもないはずだ。

「異音を放置すると最悪の場合、路上でエンストする可能性がある」(リコール監理室)ような案件なのだから、リコールや改善対策のように国交省のサイトでも告知してもらえる手法をとるべきなのではないか。

完成検査不正にともなうリコール改修がようやく峠を超えたと思ったら、大量リコール、そして異音対策だ。新車販売を整備業に頼っているスズキはもう少し不具合整備する人とユーザーが安心して乗れるクルマづくりを心がけるべきではないだろうか。詳細はマガジンX10月号に掲載する。

 

取材・文/神領 貢(マガジンX編集長)

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