タフトに息づくリーザとシャレードでの挑戦

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「バックパック・スタイル」と称して乗員2人と遊びのグッズをたっぷり積み込む使い方を提案しているダイハツ・タフト。
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じつはダイハツはキャビンを前席2人のためのパーソナル空間として演出する手法が好きみたいで、過去にも同じようなアイデアを実用化していた。
ひとつは86年に発売されたリーザだ。四角いボンバン(ボンネット付きバン)が一般的だった当時、丸みを帯びた外観フォルムは若い女性を中心に注目を集めたが、ここで話題にしたいのはその内装だ。4ナンバー登録の商用車であることを逆手に取り、薄いリアシートを前だけでなく後ろにも倒せるように設計。倒したリアシートをパーソナルボードで覆って、あたかも2シーターのように見せるアイデアがメインに据えられた。なんとベーシックな最廉価グレードのリアシートは前方に倒せず、後方にのみ倒せる構造で、それくらいこの演出を徹底したかったようだ。
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87年に発表された3代目シャレードにも似たアイデアが盛り込まれた。こちらはリアシートのクッションを引き起こした状態でボードを設置し、やはりキャビンを2シーター風に演出する手法が取り入れられた。キャッチフレーズには英語で“2人組”を意味する「ツーサム」が用いられて乗車定員を4名に設計するくらいの徹底ぶりだったが、こうしたスタイリッシュな使い方がユーザーに十分に伝わったとは言い難く、マイナーチェンジで引っ込められて一般的な5人乗りに変更された。
シャレード外 シャレード1 シャレード2

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