自動車総連、格差是正に取り組んでいく!
本日、大手12社の春闘における生活改善要求への回答が出ました。写真は一部未掲載です。
髙倉会長は、回答について、「皆んなで頑張って行こうよと、そのメッセージを発信してくれた」と経営側の回答を評価した。なお、中小はまさにこれからが本番だ!
以下は質疑応答の要旨。
2020 年総合生活改善の取り組みについての談話についてはリンクをご参照ください。
質疑応答。
Q 受け止めについて。
A コロナがなくても先行き不透明感があぅた。日に日に強まっていた。コロナの影響と切り離して交渉しようと。それに会社は報いてくれるのか。皆んなで頑張って行こうよと。そのメッセージを発信してくれた。
これから起こることについては来年の春闘の問題。経営側はできない理由を言ってくる。
Q 中小零細企業の賃上げについて。
A 資金繰りが厳しいところもある。雇用調整助成金など、連合が中心になって政府に働きかけを行なっていく。
定昇制度すら不十分な企業がある。労働者が安心感を得ること、格差是正に取り組んでいく。
Q昨年と比べて下がったのではないか?
日産の賃金制度はシンプル。定昇と賃金改善分は分けられない。昨年より下がった!下がった!と言わないで欲しい。世の中冷やしてどうするんですか!
社長も代わった。しんどい交渉だった。頑張った。
トヨタもそうだが、昨年と比べては意味がない。また、単年度の業績で協議を行なっているわけではない。
Q 最適な人への投資に対する労使の認識は?
A 自動車の場合、賃金と福利厚生の交渉は分けてきた。
Q ベア共闘しているわけではないとするが?
A 全員一律ベアは少ない。総原資を配分する。すでに変わってきている。
Q 総原資削減の懸念は?
A 色んな投資が必要になっている。労務費を縮小したい考えは経営側にあると思う。単純に減らすのでは従業員のモチベーションが下がる。だからどんな人事処遇制度がよいのか、そういう観点で交渉に臨んでいきたい。
取材 文 写真/神領貢 マガジンx編集長